全齢人工飼料育繭の生繰り生糸を用いた絹製品

タイトル 全齢人工飼料育繭の生繰り生糸を用いた絹製品
担当機関 群馬県蚕試験場
研究期間 1989~1998
研究担当者
発行年度 1997
要約 差別化生糸の創出を目的に、全齢人工飼料育による周年養蚕の特徴を生かし、全齢人工飼料育繭の生繰り生糸を繰製した。また、生繰り生糸の特性を評価するために数種絹布の試織し、製品開発をおこなった。
背景・ねらい 生糸は需要に対して供給過剰のために、価格が低迷している。一方、差別化された特徴ある生糸たとえば生繰り生糸の需要は少ないながらも堅調である。そこで従来の生糸とはひと味異なる差別化された生繰り生糸を、需要に応じて迅速に必要量供給するために、全齢人工飼料育(周年養蚕)による繭生産と生繰り技術を結合させた新生糸生産体系の構築を目指す。
また、生糸の評価は生糸から織布製品を作成し、市場で評価することが現実的と考えられる。
これらの観点から全齢人工飼料育養蚕から製品製作までの各工程を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 全齢人工飼料育繭からの生繰り繰糸工程では、解じょ率の低下が見られた(表1)。
  2. 生繰り生糸は伸度があり強撚がしやすい、また経糸にもちいた場合、摩擦に強く切断が少ない(委託業者の評価)。
  3. 白度に優れた生繰り生糸を用いた織物は、生成製品でも十分な白度を持つ(写真1、写真2)。
  4. 生繰り生糸を用いた織物は、明るい染色が映える(写真3)。
  5. 全齢事項飼料育は周年養蚕が可能なため、迅速な生繭需要に応じることができる(クイック・レスポンス)。
成果の活用面・留意点
  1. 生糸価格が高くなるため、当面は高級小物製品を目標に製作することが望ましい。
  2. 在庫をなくすため注文生産方式が実用的である。
  3. 生成製品は白度に優れているが、現段階ではその後の黄変化については検討が不十分である。
カテゴリ カイコ

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