| タイトル |
コナガ被害回避のためのキャベツ品種の選定 |
| 担当機関 |
埼玉県園芸試験場 |
| 研究期間 |
1997~1997 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
1997 |
| 背景・ねらい |
害虫抵抗性品種の利用は害虫管理の重要な戦術の一つである。埼玉県での初夏穫りキャベツのコナガ対策のためコナガ抵抗性の品種を選定し,そのメカニズムを明らかにする。
|
| 成果の内容・特徴 |
- 市販のキャベツ17品種からコナガの生息密度が低く初夏に結球性の良い,「一号」,「新星」,「YR錦秋」,「YR藍宝」の4品種を選抜した(図1)。この4品種をさらに比較したところ,「新星」はコナガの生息数,害虫被害及び黒腐病が最も少なかった。
- 網室内にコナガ被害の多い「金系-201」と被害の少ない「新星」を配置して,コナガの存在部位と個体数を調査したところ,両品種とも外葉で個体数が多く,「新星」は「金系-201」よりもコナガが少なかった(図2)。
- 両品種の各部位の葉をケージに入れて産卵させたところ,「新星」では,外葉→結球表面→結球内部の順に産卵数が多く,「金系-201」では逆に,結球内部→結球表面→外葉の順に産卵数が多かった(図3)。
- 両品種の各部位の葉に卵を接種して生存率を比較したところ,「金系-201」では結球部と外葉共に生存率が高かったが,「新星」では結球部と比較して外葉での生存率が低かった(図4)。以上のことから,「新星」でコナガが少ない理由は,外葉に産卵が多く,かつ,外葉での生存率が低いこと等によると考えられた。
|
| 成果の活用面・留意点 |
- 各部位の葉へのコナガの産卵数やその葉で育つ幼虫の生存率等のデータは,コナガ被害軽減品種の選抜に有効である。
- 「新星」は,コナガの被害を軽減できるものの他の害虫の被害は軽減できないので,選択性殺虫剤と組合せて害虫の被害を回避することが望ましい。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| 図表4 |
 |
| カテゴリ |
害虫
キャベツ
抵抗性
抵抗性品種
品種
|