| タイトル |
イチモンジセセリ幼虫の齢期判別法 |
| 担当機関 |
神奈川県農業総合研究所 |
| 研究期間 |
1997~2000 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
頭部前面及び胸腹部の色彩斑紋等により、イチモンジセセリの幼虫齢期を判別できる。
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| 背景・ねらい |
現在の稲作生産では、病害虫防除を高精度な発生予察法に基づき的確に実施することが低コスト稲作の重要な要件になっている。移動性稲作害虫であるイチモンジセセリは発生時期・発生量の年次変動が顕著であるため、防除時期のズレによる防除効果の低下(薬剤過剰散布、無効な薬剤散布等)が顕在化しており、防除対策の遅れが問題化している。そこで、従来不明であった幼虫各齢期の判別法を確立し、発生予察・防除要否判断支援システムの構築に資する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 頭部前面の色彩斑紋は幼虫の齢期によって異なり、齢期判別のキーポイントになる(図2)。幼虫の成長に伴う頭部色彩斑紋の変化は黒色地に褐色斑紋が拡大するパターンであり、見掛け上は褐色地に黒斑を生じたように見える。1齢:光沢のある黒色地で、無紋である。2齢:個体により発現部位は異なるが、形状不明確な濃褐色斑紋がかすかに現れる。3齢:濃褐色斑紋は拡大・明瞭化し、中縫線から副前頭外側へかけての黒色部と頭部外縁の黒条が残る。4齢:褐色斑紋は3齢よりもやや明るい。中縫線から前頭上部に続く黒条、副前頭外側の黒条及び副前頭外側下部から上方へ向かう黒条とが一体化したイカリ様(山字形)の黒色部と頭部外縁の黒条が残る。5齢:褐色斑紋は4齢よりも明るく黒色地との対比は鮮明である。頭部は4齢よりも一段と大きくなる。
- 胸腹部においても齢期により若干の相違点が認められるが、特に(1)尾部肛上板外縁部の輪状斑紋(淡褐色~黒褐色)(3齢、4齢)、(2)第4~7腹環節下部の気門~腹脚間に現れる純白色の塊状小斑紋(5齢中期~後期)は顕著な特徴である(図1)。
- 眠期では各齢期とも体長がやや縮み、胸部は乳白色光沢を帯びて膨らむ。脱皮直後の体色は各齢期とも淡く、頭部も無紋である。前蛹期においても体長が縮み、頭部は暗色化し、幼虫は白蝋状分泌物におおわれる。
- 4齢期及び5齢期の雄では第5腹環節背面に体腔内の精巣が透けて淡褐色に見えるようになる。これにより雌雄鑑別が可能となる。
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| 成果の活用面・留意点 |
2齢~5齢幼虫頭部前面の色彩斑紋には量的な個体変異が認められるので、この形質だけでは齢期を判別し難い場合もある。このようなときには、胸腹部の特徴や体長、頭部の大きさ等も考慮することにより、野外における幼虫齢期の判別が可能である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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