ダイコンわっか症に対する薬剤防除と防除適期

タイトル ダイコンわっか症に対する薬剤防除と防除適期
担当機関 神奈川県農業総合研究所
研究期間 1999~2001
研究担当者
発行年度 1999
要約 白さび病菌により発症することが明らかとなったダイコンわっか症に対する各種薬剤(4剤)の防除効果を調べ、最も効果の高かったTPN剤の防除適期について検討したところ、間引き7~15日後と15~20日後の計2回のTPN剤散布が効果的である。
背景・ねらい 神奈川県三浦半島をはじめ全国各地で発生し、年により大きな被害をもたらしているダイコンわっか症は、白さび病菌により発生することが明らかとなった。また、白さび病菌が根部へ感染し発病する状況が明らかにされつつあり、これら知見をふまえたわっか症防除対策確立のための薬剤試験を行う。
成果の内容・特徴
  1. ジチアノン・銅剤(500倍)、オキサジキシル・銅剤1000倍)、カスガマイシン・銅剤(1000倍)、TPN剤(1000倍)を用い、間引き直後(10月8日)と10日間おきに2回の計3回処理した場合のわっか症に対する防除効果を検討した。TPN剤の効果が高く、ついでオキサジキシル・銅剤の効果が高かった(表1)。
  2. 白さび病の初発生は播種(9月11日)後32日目(10月13日)に認められ、その後発生が拡大し11月上旬には甚発生となった。各薬剤は甚発生のため白さび病に対しての効果は低かったが、相対的にはオキサジキシル・銅剤の効果が最も高かく、わっか症に対する効果が最も高かったTPN剤の効果が次いで高かった。
  3. TPN剤を10月の上中下旬に各1回のみ散布しダイコンわっか症の防除適期を検討した。間引き直後の10月上旬の散布は効果がほとんどなく、最も効果の高かったのは10月下旬の散布であった(表2)。
  4. 白さび病菌の胞子を人工的に根部に接種した場合、接種から発症まで少なくとも20日程度必要であることや、わっか症は十分肥大した根に発症することと併せ、今回の防除適期を検討した結果から、TPN剤を間引き7~15日後(播種34~42日後)と15~20日後(播種42日~47日後)に2回散布することで、わっか症の防除が効率的に行えると考えられた。TPN剤は収穫45日前(使用回数3回)までの使用法であることと合わせ、この間隔の散布が実用的な防除法である。
成果の活用面・留意点
  1. ダイコンにおけるTPN剤の使用法は「収穫前45日3回まで」であることに留意し、収穫の予定と散布時期の設定に注意する。
  2. 接種試験により、根部が肥大しないと白さび病菌の感染とわっか症の発生が起こらないことが明らかなので、葉における白さび病の発生時期とダイコン根部の生育の前後により防除適期は若干ずれることが考えられる。
図表1 216144-1.gif
図表2 216144-2.gif
カテゴリ 病害虫 だいこん 播種 防除 薬剤

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