| タイトル |
極早生・良食味水稲新品種「信交488号」とその栽培法 |
| 担当機関 |
長野県農事試験場 |
| 研究期間 |
1998~1999 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
極早生で耐冷性強く、良食味で安定多収の水稲「信交488号」を育成し、長野県で奨励品種に採用予定である。良食味の特性を生かし、高位良質安定生産を行うためには、作期・栽植密度とも標準植がよく、基肥量も「ユメコガネ」並みの慣行量でよい。
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| 背景・ねらい |
本県の極早生種「ユメコガネ」は耐冷性が極めて強く、多収で栽培性が優れるが、食味がやや劣るため、広範な普及に至らず、現地では代わって、栽培上の難点が多いが食味の良い「きらら397」、「ほのか224」等の品種が作付けされている。このため、「ユメコガネ」級の極早生で耐冷性及び食味に優れ、多収で栽培特性の良い極早生種を育成・選定し、高冷地稲作の高位安定化と産米改善を図る。
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| 成果の内容・特徴 |
- 「信交488号」は長野県農事試験場において、「コシヒカリ」を母とし、「空育143号」を父として平成2年に交配を行い育成された。平成11年2月奨励品種採用予定である(表1)。
- 出穂・成熟期は「ユメコガネ」より3日程度早く、「きらら397」級の“極早生"である(表1)。
- 稈長は「ユメコガネ」よりやや短く、穂長は中位、穂数が多い穂数型である。芒は無く、ふ色・ふ先色は黄白で、脱粒性は難である(表1)。
- 食味は「ユメコガネ」より明らかに優れ、「きらら397」、「ほのか224」を上回る極良食味である(表2)。
- 耐冷性は「ユメコガネ」よりやや劣るが、「きらら397」、「ほのか224」に優るやや強~強である。
- 多肥による増収効果は認められず、「ユメコガネ」と同等の施肥量でよい。追肥の施用効果は乏しく、分施体系で基肥減肥すると減収する。基肥重点の体系で安定的な収量、品質が得られる(表3)。
- 移植時期は5月下旬の普通期植が倒伏なく、収量・品質ともに安定して高い(図1)。
- 「ユメコガネ」に比べ、初期茎数が多いため、密植では登熟歩合、品質が低下しやすい。また疎植は生育量不足で減収しやすいため、22.2株/m2程度の栽植密度が適する(図2)。
- 平坦地では「コシヒカリ」より熟期が1ヶ月以上早いので早期出荷栽培用に利用できるが、極早生で生育量が小さいため、収量は10~20%少ない(表4)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 普及地域は県下の標高1,000m以上、中信北部及び北信・東北信の霧下は標高800m以上の地帯。普及見込面積は約650ha。
- 耐冷性は強いが、冷温来襲時には、深水管理等の冷害対策を実施する。
- いもち病抵抗性遺伝子pi-kを持ち、これを侵す菌が増加すると多発する場合があるので、いもち病の適期防除に努める。
- 小粒であるが良質で粒揃いがよいので、粒選別機の篩い目は1.7mmで良質な精玄米が得られ、1.8mm篩別に比較して仕上げの等級、品質は低下しない。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| 図表5 |
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| 図表6 |
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| カテゴリ |
肥料
病害虫
いもち病
出荷調整
新品種
水稲
施肥
抵抗性遺伝子
凍害
品種
防除
水管理
良食味
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