| タイトル |
低リン飼料給与による採卵鶏からの排泄リン量の低減化 |
| 担当機関 |
千葉県畜産センター |
| 研究期間 |
1997~1998 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
非フィチンリン(以下NPP)量が0.21%の低リン飼料を用いて、排泄リン量の低減化を試みたところ、市販の採卵鶏用飼料(NPP 0.43%)に比べ産卵成績に影響を与えず、排泄リン量を約30%低減できた。 また、NPP量が0.21%の低リン飼料では飼養成績およびリン蓄積率等にフィターゼ添加による効果は見られなかった。
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| 背景・ねらい |
家畜排泄物中には窒素やリンが多量に含まれており、還元耕地面積の減少が進むなか環境へ与える負荷がかなり大きくなっている。また、リンについては飼料原料として使われているリン鉱石が石油資源と同様に有限であり、今後安定した養鶏経営を行ううえで、リンの利用性向上と排泄リン量の低減化は早急に解決しなければならない技術である。 そこで、生産性に影響を与えずに排泄リン量の低減化を図るため、低リン飼料へのフィターゼ酵素の添加有無による産卵性等への影響について検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
21から72週齢の期間、NPP量0.43%の市販採卵鶏用飼料給与の対照区に対して、NPP量が日本飼養標準に示された要求量(0.35%)以下の低リン飼料(NPP量0.21%)を給与する低リン区、さらに低リン飼料にフィターゼを1000単位/kg(実測値 738単位/kg)添加した飼料を給与する添加区の合計3区分により、飼養試験およびリン出納試験を実施した。(表1)
- 低リン区および添加区は、対照区に比べ摂取リン量・排泄物中リン含量さらに排泄リン量が有意に低下し、対照区に対する低リン区の排泄リン量低減率は約30%となった。(表2)
- 飼養成績は低リン区が対照区に比べ卵重および産卵日量で有意に優れ、産卵率および飼料要求率でもやや上回る結果となった。(表3)
- 増体量および生存率は各区間に有意差は見られなかったが、対照区に比べ低リン区で低く推移したのに対し、添加区では改善される傾向にあった。(表3)
- 鶏卵1kg当たりの飼料費は低リン飼料を給与することで約8円安くなった。(表4)
- 卵殻および卵質検査成績は、各区間において差は見られなかった。(表3)
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| 成果の活用面・留意点 |
- 飼料単価は飼料原料の価格や配合割合によって大きく異なるので、必ずしも生産費が安くなるとは限らない。
- 今回の試験では骨灰分についての検討は行っていない。
- 本試験は開放式ケージ鶏舎の成績であり、高密度ウインドウレス鶏舎等への応用にはさらに検討を要する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
経営管理
鶏
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