| タイトル |
オオムラサキ越冬幼虫の人工飼料飼育 |
| 担当機関 |
山梨県総合農業試験場 |
| 研究期間 |
1998~2000 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
家蚕用人工飼料の組成を基本に、オオムラサキの寄主植物であるエノキの葉の乾燥粉末を添加した人工飼料を用いると、オオムラサキ越冬幼虫(4齢)を蛹化させ、羽化に至るまで飼育することができる。
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| 背景・ねらい |
オオムラサキ成虫は紫色の地に白い斑点の紋様の美しい羽根をもつ蝶で、国蝶に指定され、本県では、北巨摩郡長坂町がオオムラサキの生息地として知られ、町をあげてその保護につとめている。しかし、昨今の環境の悪化によりその生息数は激減し、自然条件下での保護が困難になりつつある。そこで家蚕における人工飼料飼育技術を活用し、オオムラサキ幼虫の保護・増殖に役立てる。
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| 成果の内容・特徴 |
- 家蚕用人工飼料の組成を基本とし、これにエノキ葉乾燥粉末を50%の濃度で添加した飼料(表1)により、オオムラサキ越冬幼虫(4齢)は、5齢、6齢幼虫、蛹を経て羽化に至るまで、発育・成長させることができる。
- 人工飼料での飼育条件は、温度25℃、湿度75%の室内において、シャーレなどを用いた個体飼育が適している。(表2)。
- 6齢幼虫末期に幼虫が熟化したらシャーレのふたをはずし、円筒の昆虫飼育ビンに入れ熟化幼虫が懸垂できる場所を整える(図1)。
- 熟化幼虫は飼育ビン上部で懸垂(垂蛹)し、翌日蛹化してから約11日で羽化する。
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| 成果の活用面・留意点 |
- オオムラサキ幼虫は、集団飼育を行うと「とも食い」を起こすので、9cmシャーレに1頭づつの個体別飼育とすることが望ましい。
- 飼育開始前に越冬幼虫を高度さらし粉500倍液に約10秒間浸積し、体表消毒を行う。
- 飼育中、幼虫体表にカビが発生した場合は、70%エタノールの滴下消毒が効果的である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
乾燥
飼育技術
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