| タイトル |
剪定枝をチップ化したマルチ材の土壌水分蒸発抑制効果 |
| 担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
| 研究期間 |
1999~2001 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
植栽時における活着促進や枯死防止のために敷設施工されるマルチ材は、チップ、バーク、稲わら、麻マットの順で土壌水分の蒸発抑制効果が有り、果樹や街路樹の剪定枝のリサイクル利用により発生量が多くなる安価なチップが最も有用である。
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| 背景・ねらい |
近年、公共工事においては緑化事業を伴い植栽を行うことが多いが、植栽直後及び夏季の乾燥による枯死が目立つ。植栽時の活着促進や枯死防止対策にはマルチや土壌改良が有効とみられるので、各種マルチ材、特に今後発生量の増加が見込まれる剪定枝をリサイクル利用したチップ等の土壌水分蒸発抑制効果について比較検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 土壌水分の蒸発抑制効果は、ガラス温室内において発砲スチロールの箱に同量ずつの土壌を15cm充填してその上に各種マルチ材をそれぞれ敷設し、経日重量変化を測定することにより求めた。測定開始日には十分なかん水(50mm相当)を行い、24時間後のほ場容水量から計測を開始した。同時に土壌深さ5~10cmに埋設したテンシオメータで土壌水分張力を測定した。
- 土壌水分張力の変化は、裸地区では計測直後から急激な上昇を示し、麻マット、稲わらもこれに続いて上昇が早く、成長阻害水分点とされる pF2.7-3.0に達する。チップとバークは緩やかなpF値の上昇過程を示すことより、土壌水分の蒸発抑制効果が高い(図1)。
- 連続乾天日数30日間における全蒸発量の動きを15日のデータで見ると、裸地>バーク>麻マット>チップ>稲わらの順で多く、敷設厚さの厚い方が蒸発量は少ない (図2)。
- マルチ材の水分保持能力は、バーク>チップ>稲わら>麻マットの順に小さい(図3)。
- バークはバーク材自体が降雨(水分)を取り込んで保持する反面、蒸発も盛んで土壌とマルチ材をあわせた全体の全蒸発量は多い。チップはチップ材自体の保水性が若干劣るために全蒸発量はバークより少なく、マルチ材として優れた機能を有する。
- 蒸発抑制効果、美観、施工性、工事費を総合的に評価すると、従来焼却されてきた果樹や街路樹の剪定枝をリサイクル利用した安価なチップが最も有用である(表1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- チップの材質は、チップ材の分解が早く進み美観上にも優れる細粒のものを使用する。
- チップ敷設厚さは10cm敷設の効果が大きいが、低木植栽時には枝葉への接触防止のため5cm敷設とする。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
乾燥
土壌改良
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