| タイトル | 早生・良質・良食味の水稲新品種「石川43号」 |
|---|---|
| 担当機関 | 石川農研 |
| 研究期間 | 1992~2002 |
| 研究担当者 |
永畠秀樹 橋本良一 高瀬裕章 黒田晃 松村洋一 松本範裕 大西良祐 中村啓二 北山賀隆 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 「石川43号」は、石川県では早生の粳種である。品質は「能登ひかり」より優れ、食味は「能登ひかり」、「ほほほの穂」並に良い。石川県で奨励品種に採用され、平坦、山間、山麓いずれの地帯でも栽培が可能であり、安定した収量を示す。 |
| キーワード | 石川43号、早生、良品質、良食味、安定多収 |
| 背景・ねらい | 石川県の水稲品種別作付面積は「コシヒカリ」の比率が年々高まり、平成14年度には73%を占めている。早生品種については、県内外において一定の需要があり、また、作業分散の上でも必要とされている。しかし、現在、栽培されている早生品種の「ほほほの穂」では胴割粒が、「能登ひかり」では腹白粒が発生し易いことから作付が減少している。 そこで、平坦、山間、山麓いずれの地帯でも栽培が可能な早生品種として、「石川43号」を普及し、早生品種の生産安定を図る。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 平成4年に、石川県農業総合試験場において、「ひとめぼれ」を母、「越南154号」を父として人工交配を行い、以後、系統育種法により選抜・固定を行った。平成10年度に「石川43号」の系統名を付け、平成11年度から奨励品種決定調査の本試験および現地試験を行い、平成12~14年度に、県内の約30haで集団栽培を行った。平成14年度で雑種第10代である。 2. 出穂期、成熟期とも「能登ひかり」並の早生の粳種である。稈長は「能登ひかり」より短い。穂数は「能登ひかり」より多く、穂長は短い穂数型の草型である。粒着は「能登ひかり」よりやや密の中、ふ先の色は黄白で、稀に短い芒を有する(表1、2)。 3. 短稈であるが稈はやや細く柔らかいため、耐倒伏性は中である。穂発芽性は難、障害型耐冷性はやや強である。いもち病真性抵抗性遺伝子型はPiiと推定され、圃場抵抗性は葉いもち、穂いもち共に中である。白葉枯病には弱い(表3)。 4. う収量性は「能登ひかり」よりやや高く、多収である。千粒重は重いが、粒厚があり玄米の見かけの形、粒大は共に中である。腹白、乳白等の発生は少なく玄米の外観品質は「能登ひかり」より優れる。また、胴割粒の発生は「能登ひかり」、「ほほほの穂」より少ない。玄米のタンパク質含有率は「能登ひかり」より低く、食味は「能登ひかり」並の上の下である(表2、4)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 平成14年度に石川県で奨励品種に採用し、平成15年度から、県下全域を対象に普及を図る。 2. 分げつが旺盛であるため、植え付け本数が多くなりすぎないように注意し、地力にあった量の基肥を施用する。 3. 短稈だが稈質がやや柔らかいため、穂肥は適期に適量を施用する。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 育種 いもち病 新品種 水稲 抵抗性 抵抗性遺伝子 品種 良食味 |
| 宍道湖におけるヤマトシジミ現存量の経年変化 |
| 近年の和歌山県沿岸におけるタチウオ卵の出現 |
| アユ資源回復のための適切な禁漁措置とその効果 |