ニホンナシ「幸水」の高品質多収生産のための適正側枝密度・予備枝密度

タイトル ニホンナシ「幸水」の高品質多収生産のための適正側枝密度・予備枝密度
担当機関 長野南信試
研究期間 1998~2001
研究担当者 泉克明
小川秀和
前島勤
船橋徹郎
山西久夫
臼田彰
発行年度 2002
要約 20年生以上の高樹齢化したニホンナシ「幸水」について、収量4kg/m2、糖度12.5%以上の果実を連年生産するための整枝せん定上の目標値は、側枝密度250~300cm/m2、長果枝の利用比率70~30%、予備枝密度1.5~2本/m2である。
キーワード ニホンナシ「幸水」、高品質、多収、側枝、予備枝
背景・ねらい ニホンナシ「幸水」は長野県の基幹品種であるが、近年樹齢の経過とともに収量が低下しており、その回復が急務となっている。
そこで、収量が低下した高樹齢樹において高品質果実の多収生産を可能とするせん定方法を確立するため、現地圃場でのせん定の実態調査と、実証試験を実施した。本情報では側枝密度、長果枝・短果枝の側枝の配枝比率、予備枝密度の適正値を明らかにした。
成果の内容・特徴 1.
調査期間中(1998~2001年の4年間)、毎年収量4kg/m以上、平均果実重320g以上、糖度12.5%以上を達成した多収優良園では、側枝密度250~300cm/m(側枝本数の場合2.1~2.8本/m)、長果枝の利用比率70~30%、予備枝密度1~2本/mの条件を同時に満たしている(図1)。
2.
側枝密度と収量(樹冠占有面積1m当たり収量)の間には有意な正の相関が、糖度との間には有意な負の相関が認められる。地域の生産目標値である12.5~13%の糖度を達成しながら4kg/m以上の収量を確保できる側枝密度は250~300cm/mである(図2)。
3.
長果枝と短果枝の配枝比率は7:3~3:7の範囲内では収量,果実品質に顕著な差は認められない(データ省略)。
4.
予備枝密度の高い区では低い区よりもせん定後の花芽密度が高く、着果密度,収量が多い。また予備枝密度の高い区では新梢発生が増加し、樹勢強化につながると考えられる(表1)。
成果の活用面・留意点 1.
本情報では、えき花芽に着果させる1年枝を『長果枝』,頂花芽に着果させる2年枝以上を『短果枝』と表記し、両者を併せて側枝とした。また予備枝としては、骨格枝上に配枝した枝のみを扱った。
2.
側枝密度250~300cm/mは、側枝長を100~120cmとすると本数は概ね2~3本/mに相当し、側枝間隔は約35~40cmである。
3.
えき花芽着生の悪い地域では、できるだけ予備枝から育成した長果枝を用いる。
4.
短果枝の利用年限は2年以内が望ましい。
5.
目標収量(4kg/m)の確保は、整枝せん定の改善のみでは達成できない。土壌物理性の改善,着果管理方法の改善なども併せて検討する。
図表1 216989-1.gif
図表2 216989-2.gif
図表3 216989-3.gif
カテゴリ 品種

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