| タイトル | 体細胞クローン牛の発育調査 |
|---|---|
| 担当機関 | 東京畜試 |
| 研究期間 | 1999~2003 |
| 研究担当者 |
熊井良子 坂田雅史 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | スーパーカウの卵丘細胞から生産した体細胞クローン牛の発育及び採卵成績を調査した。体細胞クローン牛は順調に発育し、採卵成績も良好なことから本技術の活用が期待される。 |
| キーワード | スーパーカウ、体細胞クローン牛、発育、採卵成績 |
| 背景・ねらい | 体細胞クローン技術の進展により、多くの体細胞クローン乳牛が誕生してきているが、安全性の点で消費者の評価がいまだ十分得られていない。しかし、一方乳牛の改良上、体細胞クローン牛生産はきわめて重要な方法である。このため本試験は、体細胞クローン牛が通常の牛と変わりなく生育し安全であること、かつ優秀な乳牛の育種素材となることを示すことを目的とした。本試験は、体細胞クローン牛の乳牛改良上の能力を実証するため、繁殖機能のひとつとして多排卵誘起による採卵成績を調査した。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. クローン牛について (1)平成13年3月6日、6月21日にホナミMBBテルスターET(365日乳量 22,224Kg 乳脂肪率4.0% 昭和63年4月18日生)の卵丘細胞をドナー細胞として体細胞クローン胚によりそれぞれ2頭(双胎児)合計4頭(順に1号、2号、3号、4号)の雌産仔を得た。 (2)図1に示すように、クローン牛の成長は当場慣行飼養牛とかわらず、体重の平均値ではやや上回る成長を示した。一頭、乳房に手頭大の浮腫が発生したほかは、順調な発育を示した。 (3)採卵時における1号2号3号4号のクローン牛の体重はそれぞれ507kg,471kg、454kg,454kgであった。体高は131.6,129.5,128.8,127cmであった。春期発動時期および人工授精時における頸管部をはじめとする生殖器の異常は見られなかった。 2. 採卵および成績 (1)16ヶ月齢に2頭ずつ採卵を行い、クローン牛の採卵成績について調査した。 (2)多排卵誘起はCIDRを採卵予定日2週間前より挿入し、予定日前12日目に一日ごとに朝晩それぞれFSH5,6,4AU漸減投与を行った。PGF2αは50mg使用した。採卵予定日前1週間に人工授精し、酢酸フェルチレリン100μgを注射した。 (3)採卵成績は、表1に示した。平均正常卵数は10.25個であったが、場慣行飼養牛に対しての統計的有意差はなかった。 (4)表2.には受精卵のランク別割合を示した。場の慣行飼養牛に対して、Aランク割合が少ないが、変性卵率も少なく、特に差は認められない。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 体細胞クローン牛は順調に発育し、採卵成績も良好なことから、本技術は乳牛改良に活用すべき技術。 2. 生乳生産等の応用的活用の際は、関係省庁による安全性に関する検討を踏まえ、適切に対応する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| カテゴリ | 育種 乳牛 繁殖性改善 |
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