| タイトル | 9日間行程による乳牛の排卵同期化・定時授精法における排卵時間 |
|---|---|
| 担当機関 | 長野県畜産試験場 |
| 研究期間 | 2002~2004 |
| 研究担当者 |
大久保吉啓 岸本剛 古賀照章 久保田和弘 田中章人 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 9日間行程の排卵同期化・定時授精法を乳牛24例に実施し、このうち定時授精できたものは20例、受胎率は40.0%であった。この20例について排卵時刻を超音波画像によって調査した結果、人工授精後6時間から12時間の間に全例が排卵していた。 |
| キーワード | 排卵同期化、定時授精法、排卵時間、乳牛 |
| 背景・ねらい | 酪農経営では飼養形態の変化や乳牛の泌乳能力向上に伴い、発情見逃しが大きな問題となっている。この解決手法の一つとして、排卵同期化・定時授精法(以下、オブシンク)が国内でも行われるようになっている。オブシンクでは定時授精時に発情徴候がほとんど発現しないことが知られ、生産現場の技術評価が定まっていない。 そこで本技術の実用性評価の一助とするために、当場の乳牛を用いてオブシンクを実施し、定時授精を行った乳牛について卵巣の超音波画像により主席卵胞の排卵時間を特定する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. ホルスタイン種経産牛26頭により、オブシンク区に15頭、通常授精区に11頭配置し、各々24例、19例行った。実施期間は2002年4月~11月である。 2. オブシンクの9日間行程は、day0:GnRH:1100-day7:PGF2α:1100-day8:GnRH:1700-day9:人工授精:1100 とした。オブシンクは発情周期に関係なく無作為に開始した。 3. ホルモンと投与量は、GnRH:酢酸フェルチレリン(コンセラール)、100μg/2ml、PGF2α:トロメタミンジノプロスト(プロナルゴンF)、33.6mg/5mlとした。 4. オブシンク区の24例のうち4例がday9以前に発情発現し、定時授精できたものは20例で、これを成功率で表すと83.3%(20/24)であった。定時に人工授精した20例について、day7から確認できた主席卵胞は授精後6時間まで全例の卵巣に確認され、9時間では12例に確認され、12時間では全例で消失した。この成績から定時授精後6~12時間で全例が排卵したものと考えられる(表1)。 5. 定時授精後9時間までに卵胞が消失した8例のうち3例、12時間では12例のうち5例が受胎し両区の受胎成績は同様であった(表1)。 6. オブシンクによる繁殖成績について、受胎率は定時授精20例で40.0%、オブシンク区全体は37.5%と通常授精区の47.4%と比べて低かったが、区間に有意差は認められなかった。定時授精区の発情発現率は20.0%に過ぎなかった(表2)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 今回のオブシンク行程は、授精された精子と排卵された卵子が受精するために必要とされる時間帯に合致したものと考えられる。 2. オブシンクによる繁殖成績の評価はさらに例数を蓄積する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ | 経営管理 乳牛 繁殖性改善 |
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