| タイトル | 灰色低地土における水稲基肥一括肥料側条施肥の収量品質低下の危険性 |
|---|---|
| 担当機関 | 福井農試 |
| 研究期間 | 2004~2005 |
| 研究担当者 |
山口泰弘 井上健一 |
| 発行年度 | 2005 |
| 要約 | 地力の低い灰色低地土において基肥一括肥料を側条施肥すると、株元に肥料があるため表層部分の根が多く、下層部分の根が少なく、収量、品質が低下する。グライ土で側条施肥すると収量は高くなるが、品質はわずかに低下する。 |
| キーワード | 灰色低地土、基肥一括肥料、全層施肥法、側条施肥法、下層根、収量、品質 |
| 背景・ねらい | 県内にはさまざまな土壌タイプが存在し、その地力や気象条件、稲の生育および養水分吸収過程は異っている。また、近年の稲作期間の高温化傾向から品質の低下が問題となっている。本研究では気象要因を除いて土質の違いをみるために、嶺南の灰色低地土内に試験場内のグライ土を持ち込んだ圃場において、福井県で軽労化の観点から主流になりつつある基肥一括肥料を用い、土質と全層施肥法および側条施肥法が根の発育、収量および品質へどのように影響するのかを調査した。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 側条施肥は出穂時の直下根が少ない(図1)。側条施肥は株元に肥料があるため根が土壌表層 近くに多く分布するのに対し、全層施肥は土壌深部へ伸長する根が多い(図2)。下層根重(土壌表層から10cm以下の根の乾物重)およびその割合は土質により大きく異なり、グライ土で低く、灰色低地土で高い。側条施肥は全層施肥に比べ下層根率が低く、特に灰色低地土において下層根重および率の低下が大きい(図3)。 2. 登熟期間の葉身窒素吸収量はグライ土で高く、灰色低地土、特に側条施肥で低く推移する(図4)。 3. グライ土では側条施肥で収量が高いが、灰色低地土で側条施肥すると、籾数が減少し、収量 が低下する(表1)。 4. 側条施肥すると、背白・基白粒、茶米、奇形粒が増加し、完全米率が低下する。特に灰色低 地土における品質低下が著しい(図5)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 試験は5月上旬にコシヒカリを移植し、基肥一括肥料としてLPSSコシ1号をN成分 7.5kg/10a施用して行った。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 肥料 軽労化 水稲 施肥 |
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