カーネーションの2年切り栽培における適正品種の選定

タイトル カーネーションの2年切り栽培における適正品種の選定
担当機関 栃木農試
研究期間 2004~2005
研究担当者 沼尾貴延
高沢 慎
発行年度 2008
要約 カーネーションの2年切り栽培にはスタンダードタイプでは生産本数の多さから「エクセリア」が、スプレータイプでは生存率、生産本数の高さから「インテルメッツオ」、「デリカード」、「ガンジーイエロー」が適している。
キーワード カーネーション、2年切り、適応品種
背景・ねらい カーネーション栽培は、種苗コストが高いことから2年間同一株を利用して種苗費を半減できる2年切り栽培が試みられている。しかし品種による2年切り栽培の生産性や特性が明確ではない。そこで、県内で主に栽培されている品種の適応性について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 2年切り栽培には、スタンダードタイプでは、m2当り生産本数が231本と多いことから「エクセリア」が適している(表1)。
  2. スプレータイプでは、m2当り生産本数が220本以上と多いことから「インテルメッツオ」、「デリカード」、「ガンジーイエロー」が適している。中でも「インテルメッツオ」は発生芽数が少なく芽整理の労力も少なくてすむこと、収穫時期別の生産本数が安定していることから、2年切り栽培には好適な品種である(表1、図1)。「コンチェルト」は全期間を通しての生産本数は高いものの9~12月の生産本数が少ないことから、開花の前進化等の方法を検討する必要がある(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 栽培は1区72株2反復で行った。作型は6月定植の周年栽培で、栽植密度は36株/m2(ベッド面積)とし、反射マルチを使用した。栽培土壌は、表層多腐植質黒ボク土で、養水分管理は潅水同時施肥栽培で行った。栽培2年次の切戻しは6月5日に切戻し高さ10㎝で行った。
  2. 切戻し前2週間はかん水量を1.2L/6.3(MJ/m2)/m2(ベッド面積)、切戻し後1週間は0.45L/6.3(MJ/m2)/m2(ベッド面積)とし、かん水のみ行った。
  3. 栽培2年次の仕立て本数は切戻しから約50日後に6本/株とし、8月下旬にその中の2本を修正ピンチする。
図表1 218852-1.gif
図表2 218852-2.gif
カテゴリ カーネーション コスト 栽培技術 施肥 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる