夏秋トマト栽培における生分解性資材を利用したマルチ栽培【山口県農試】

タイトル 夏秋トマト栽培における生分解性資材を利用したマルチ栽培【山口県農試】
担当機関 山口農試
研究期間 1997~2001
研究担当者 河村和成
山本卓生
片川聖
木村一郎
発行年度 2001
要約 夏秋トマト栽培では、地温上昇抑制雑草発生の抑制効果がある再生紙をマルチとして使用すれば、栽培終了後にすき込み処理ができ、省力化や環境保全に結びつく。
背景・ねらい 夏秋トマトでは、稲わらや黒色ポリフィルムによるマルチ栽培が行われているが、環境負荷の少ないマルチ代替資材が求められている。そこで、環境負荷の少ない生分解性資材をマルチングした場合の地温の確保、地温上昇抑制、および雑草発生抑制効果について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 夏秋トマトのマルチ資材として再生紙B(北陽製紙社製:紙マルチ)が使用可能である。再生紙Bの地温は稲わらと同等の温度で推移し、稲わらと同等の収量、品質が得られる(図1、図2)。
  2. 生育前半の低温時期には地温確保を、後半には地温上昇抑制を図りたい場合には、前半は石油合成系の生分解B(昭和高分子社製:ビオマルチ)をマルチ資材として使用すると良い。生分解Bは敷設後60日後には崩壊するので、その後、地温上昇抑制のため、紙・ポリフィルム(三和コーポレーション社製:ロータリー)の紙面(白色)が使用可能である。
  3. 生分解性資材の固定方法としては土で抑えるか、麻紐をマルチ止めとして利用できる。
  4. 生分解性フィルムBは60日程度で崩壊し、再生紙B、紙・ポリフィルムは収穫終了時には、そのままトラクターのロータリー等ですき込むことが可能である。 
  5. 作業性では再生紙Bは幅135cm、長さ100mで15kgと重く敷設の作業性はやや劣る。
    紙・ポリフィルムは素材が裂けやすいため、作業性が劣る。このため無風時を選び、紙面に霧吹きで散水すると取り扱いしやすくなる。
  6. 雑草抑制効果は収穫終了期の10月には埋没部に崩壊が認められるが雑草抑制には問題はない。
成果の活用面・留意点
  1. 後半のマルチの張り替えする場合は、マルチの分解開始と地温抑制、雑草発生の面から時期を早め、4月上旬以前とするほうが効果的である。
  2. 現状の価格は再生紙マルチでは4倍、石油合成系生分解性資材の価格は3倍程度であるが、価格は今後下がる見込みがあり、使用後の処理コストについての評価を考えると今後有望であると考えられる。
図表1 219179-1.jpg
図表2 219179-2.jpg
図表3 219179-3.jpg
図表4 219179-4.jpg
カテゴリ 病害虫 コスト 雑草 省力化 トマト

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