| タイトル | イネ内穎褐変病菌Erwinia ananas検出のための選択培地 |
|---|---|
| 担当機関 | 鳥取農試 |
| 研究期間 | 2001~2002 |
| 研究担当者 |
長谷川優 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | イネ内穎褐変病菌Erwinia ananas検出を目的として作製した選択培地(NSVC-In)は、野外からの病原性Erwinia ananasの検出に有効であり、本培地は本病の発生生態の解明等に利用できる。 |
| キーワード | イネ内穎褐変病菌、Erwinia ananas、選択培地、NSVC-In |
| 背景・ねらい | イネ内穎褐変病の発生生態の解明には選択培地の利用が有効であるが、後藤ら(1990)の選択培地(NSVC)では非病原性E. ananas、E. herbicola等も生育することから、イネ内穎褐変病菌との識別が困難である。そこで、畔上ら(1983)らが指摘したE. ananasのイネに対する病原性とmyo-イノシトール利用能との関係に基づいてNSVCの選択性の向上を図り、植物体等から選択的に病原性E. ananasを分離できる選択培地を作製する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 後藤ら(1990)のNSVCの成分である酵母エキスをmyo-イノシトールに代えることにより、病原性E. ananasの選択培地(略称NSVC-In)を作製した。 2. NSVC-Inの組成および調製方法は以下のとおりである。基礎培地(myo-イノシトール10g、ペプトン10 g、NaCl 50 g、寒天15 g、蒸留水1,000 ml、pH 6.8)を高圧滅菌(121℃、20分間)後、シクロヘキシミド100 mgおよびバンコマイシン100 mgを添加する。 3. NSVC-Inにイネの葉身および籾から分離した各細菌液を塗沫接種して28℃で6日間培養した場合、病原性E. ananasは直径6.0~7.5 mm程度(9cm平板上に10集落程度)の流動性に富んだ乳白色の粘稠集落を形成する(表1)。一方、非病原性E. ananasは2タイプに分けられるが、いずれも病原性E. ananasに比較して集落の大きさが半分以下であることから識別できる。E. herbicolaについても、集落の大きさを指標に識別できる(表1)。 4. NSVC-Inの平板効率はNSVCおよびYPと同等である(表2)。 5. NSVC-Inを用いてイネ枯死葉身から病原細菌を分離できる。ただし、分離される乳白色細菌の病原菌率は60~70%である(図1、表3)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 本選択培地は、診断、発生生態解明等に利用できる。 2. 本選択培地で検出された細菌の病原性については、イネへの接種によって確認する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ |
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