ジャージー種泌乳期別血液成分のホルスタイン種との比較

タイトル ジャージー種泌乳期別血液成分のホルスタイン種との比較
担当機関 岡山総畜セ
研究期間 2000~2002
研究担当者 秋山俊彦
黒岩力也
発行年度 2002
要約 ジャージー種の血液成分値は、ホルスタイン種と比較してGlu、TPが低く、Alb、AST、Ca、Mgが高い値を示した。これは泌乳期を通じての傾向であった。泌乳期別の変動パターンについては、ホルスタイン種と同様の傾向を示した。
背景・ねらい ジャージー種の高泌乳化に伴い、各種疾病の発生、供用年数の短縮などが課題となってきた。そこで、分娩前後の栄養バランスを中心とした健康な乳牛管理を目指して、血液成分の分析を行った。ジャージー種においては、これまで生理的な血液成分のデータも少なく、ホルスタイン種と同様の泌乳期における血液成分の指標となるものが見あたらないことから、ジャージー種の主要生産地である蒜山地区において、ホルスタイン種と比較しながらデータの集積を行い基準値を作成する。
成果の内容・特徴 1.
蒜山地区ジャージー種694頭について、下記の項目について分析を行い、指標を作成する。また、同地区に飼養されているホルスタイン種272頭についても同様に分析を行い対比する。
エネルギーの指標:血糖(Glu:mg/dl)
蛋白代謝の指標 :血清タンパク(TP:g/dl)、尿素態窒素(BUN:mg/dl)
アルブミン(Alb:g/dl)
無機物代謝の指標:Ca(mg/dl)、P(mg/dl)、Mg(mg/dl)
肝機能の指標  :アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST:IU/l)
γ-グルタミルトランスペプチターゼ(γ-GTP:IU/l)
2.
ジャージー種血液成分は、ホルスタイン種と比較して、Glu(58.3、67.5)、TP(6.9、7.4)が低く、Alb(3.5、3.3)、AST(80.3、64.2)が高い。また、無機成分をみると、Ca(10.7、9.9)、Mg(2.4、2.3)が高い(表1)。
3.
上記の傾向は泌乳期間を通しての傾向であり、ジャージー種の品種の特性と思われる(図1~4)。
4.
ジャージー種血液成分の泌乳期による変動パターンは、TP、BUN、γ-GTPが乾乳期に低く、分娩後に高くなる傾向にある。逆に、Glu、Caについては乾乳期に高く、分娩後に低くなる傾向がある(表2)。これはホルスタイン種と同じ傾向である。
成果の活用面・留意点 1.
ジャージー牛搾乳牛を適切に栄養管理するための基礎知見となる。
2.
蒜山地区での限られた分析結果であり他で使用する場合は留意する必要がある。
図表1 219527-1.gif
図表2 219527-2.gif
図表3 219527-3.gif
図表4 219527-4.gif
図表5 219527-5.gif
図表6 219527-6.gif
カテゴリ 乳牛 品種

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