| タイトル |
発育速度モデルを利用したニホンナシ「二十世紀」の開花予測 |
| 担当機関 |
鳥取園試 |
| 研究期間 |
2001~2004 |
| 研究担当者 |
池田隆政
吉田 亮
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| 発行年度 |
2003 |
| 要約 |
発育速度モデルによる新しい開花予測法は、従来の鳥取県における開花予測法より高い精度で「二十世紀」の満開日を予測できる。
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| キーワード |
発育速度モデル、ニホンナシ、開花予測
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| 背景・ねらい |
鳥取県における「二十世紀」の開花予測(満開日)は、3月における日々の最高気温から7℃を引いた値を積算して算出する方法(簗取ら,1960)によって行われ、4月1日に発表されていた。この方法は、2月以前の気象条件が評価されない、4月2日以後は修正が出来ない、といった欠点があり、春期の異常気象の際には精度が落ちる場合があった。 近年、発育速度モデルによる「幸水」の開花予測法が発表された(杉浦ら,1997)。この方法は「二十世紀」への適用と共に、従来法の欠点もカバーできると考えられる。そこで「二十世紀」の満開日予測について、このモデルの精度を従来法と比較し実用性を検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 発育速度モデルによる開花予測は、特定の温度に遭遇したときに進む発育量を数値化し、その値の積算値を発育指数(Developmental Index:以下DVIと略記)として行うものである。DVIは「0」から遭遇した温度により少しずつ増加し、最終的に「1」になった時点が満開となる。ただし、栽培条件、地域、温度の測定法の差等により、ずれが生じる場合があるので、用いる場所ごとに満開日のDVIを補正する必要がある。杉浦らのモデルは「幸水」を対象としているため、開花の早い「二十世紀」は「幸水」より小さな値となる。
- 1997年から2002年の鳥取県園芸試験場の気象データと「二十世紀」「幸水」の満開日データを用いて、杉浦ら(1997)の方法に従って「二十世紀」「幸水」の満開日におけるDVIを求めたところ、「二十世紀」
の満開日DVIは0.83、「幸水」は杉浦ら(1997)の報告と同じ値(0.9)である(表1)。
- 1997年から2002年のデータを用いて、4月1日時点における「二十世紀」の満開日の予測を行い、従来法と精度の比較を行ったところ、満開日の推定誤差は、発育速度モデルを利用した新しい予測法が1.5日、従来法は2.7日で、新しい予測法は従来法より高い精度で満開日を推定できる(表2)。また、従来法では出来なかった、4月1日以降の予測も可能である。「幸水」については、これまで予測を行っていないので比較は出来ないが、本方法により予測可能と考えられる。
- 以上の結果、発育速度モデルによる開花予測は「二十世紀」にも適用可能であり、従来法より高い精度の予測が可能である。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 新しい予測法は、従来法に替わる「二十世紀」「幸水」の満開日予測法として活用できる。
- 本データは鳥取園試内のものなので、各地の予測は補正が必要である。
- 予測を行う場合は、パソコンの表計算ソフト(エクセル等)の利用が必要である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
栽培条件
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