水稲「ヒノヒカリ」の全量基肥施肥技術

タイトル 水稲「ヒノヒカリ」の全量基肥施肥技術
担当機関 岡山農総セ
研究期間 1998~2003
研究担当者 森次真一
石橋英二
山本章吾
沖和生
谷義夫
発行年度 2004
要約 水稲「ヒノヒカリ」の全量基肥施肥栽培では、25~40日溶出型の被覆尿素を10~20%、シグモイド100日溶出型を約60%窒素成分比で配合した被覆肥料を用いることで、窒素2割減肥でも分施体系と同等の収量、品質が得られる。
キーワード イネ、ヒノヒカリ、被覆肥料、全量基肥施肥、窒素溶出量
背景・ねらい 岡山県南部地域では、被覆肥料による全量基肥施肥技術が広く普及している。しかし、これは主に晩生種「アケボノ」を対象に開発されたものであり、近年、栽培面積が増加している中生種「ヒノヒカリ」には適用できないと考えられる。そこで、今後の主要品種である「ヒノヒカリ」に適する被覆肥料を選定し、効率的な全量基肥施肥技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 最高分げつ期頃までの肥効発現をねらった25~40日溶出型の被覆尿素を窒素成分比で10~20%、幼穂形成期以降の肥効発現をねらったシグモイド100日溶出型の被覆尿素を約60%、速効性窒素肥料を20~30%配合した被覆複合肥料を用い、窒素施用量は慣行分施体系の2割減とする(表1)。
  2. 幼穂形成始期から出穂期までの窒素吸収量は、この期間に肥料から供給される窒素量と正の相関を示す(図1、2)。このため、この期間の窒素供給量が化成分施区の10a当たり4kgに対して5~7割(2.1~2.8kg)の値を示す全基A、B区(図1)は、化成分施区と同等の収量を示し、玄米中のタンパク含有率も同等である(表2)。しかし、全基C、D区のようにこの期間の窒素溶出量が化成分施区の2~4割程度(0.7~1.7kg)の場合 (図1)は、7~10%減収する(表2)。
  3. 最高分げつ期頃までの生育期前半は、25~40日溶出型の被覆尿素を10~20%配合し、速効性窒素との合量が全体の約40%とすることで分施体系と大差ない生育が得られる(表3)。

成果の活用面・留意点
  1. 岡山県南部以外の地域で活用する場合は、使用地域における窒素溶出予測結果を基に適切な被覆尿素を選定する必要がある。その際、基本的には平年地温を用いた窒素溶出予測結果を用いるが、予測に用いる溶出特性値の適合性を圃場埋設試験等で予め確認しておくことが望ましい。

図表1 219827-1.jpg
図表2 219827-2.jpg
図表3 219827-3.jpg
図表4 219827-4.jpg
図表5 219827-5.jpg
カテゴリ 肥料 水稲 施肥 品種

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