ハーブ剤(オレガノ精油)を添加した子豚の発育について

タイトル ハーブ剤(オレガノ精油)を添加した子豚の発育について
担当機関 鳥取中小畜試
研究期間 2002~2004
研究担当者 山内直子
生田泰子
遠藤敏章
発行年度 2005
要約 抗生物質添加飼料(抗生物質区)とオレガノ精油を添加した飼料(ハーブ区)を、子豚に与え発育等について調査した。増体については9週齢までは差はなく、9~12週齢はハーブ区は抗生物質区に劣り、110kg到達日齢と損耗率においては、ハーブ区は抗生物質区に劣らない。
キーワード ブタ、オレガノ精油
背景・ねらい 安全で安心な豚肉を生産するため、生産から出荷までの抗生物質の使用を低減した飼養管理技術の確立が必要である。
そこで、抗生物質無添加飼料(無添加区)と抗生物質添加区(抗生物質区)と抗生物質の代替としてオレガノ精剤含有添加物(コーキン化学株式会社、アロマックスK)を0.2%配合した飼料(ハーブ区)が子豚の発育に及ぼす影響について比較する。また衛生状況が試験場と異なる農家で豚の発育に及ぼす影響について抗生物質区とハーブ区について比較する。
成果の内容・特徴
  1. 試験1の夏季試験において9~13週齢はハーブ区の増体は抗生物質区に比べ有意に少ない(表3:p<0.05)が、110日到達日齢においては夏季試験、冬季試験ともに抗生物質区とハーブ区の間に有意な差は認められない(表4:夏季:抗生物質区184日、ハーブ区183日 冬季:抗生物質区193日、ハーブ区190日)。
  2. 試験2においては、試験1の農場とは異なる農場で5週齢からのハーブ区と抗生物質について検討する。ハーブ区と抗生物質区の増体について、試験1と異なり有意な差が認められない(表3)原因は、豚舎全体に発生した呼吸器疾病の影響と推測するが言及はできない。110kg到達日齢は試験1と同様に有意差は認められない(表4:抗生物質区168日、ハーブ区165日)。試験2の農場Bにおいての5週齢から12週齢までのハーブ剤は317.6円/1頭である。
  3. 試験1、2より、鳥取県の一般的な衛生状態の農場について、5週齢から抗生物質を添加せずハーブ剤を添加する区と、抗生物質を添加した区を比較すると、110kg到達日齢、損耗率において、ハーブ区は抗生物質区に劣らないと言える。
成果の活用面・留意点 農場Aでは、0週齢からについても、上記と同様であると言えるが、農場Bでは、より抗生物質の使用を低減させるために、0週齢からの試験が必要である。また、ハーブ剤の添加とともに、農家の飼育管理状況に応じた適正なワクチン接種、疾病治療が必要である。
図表1 220203-1.jpg
図表2 220203-2.jpg
図表3 220203-3.jpg
図表4 220203-4.jpg
カテゴリ オレガノ 飼育技術 出荷調整

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