タイトル | 小麦生地物性を低下させる高分子量グルテニン・サブユニットの簡易判別法 |
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担当機関 | めん用小麦研究近中四サブチーム |
研究期間 | 2006~2006 |
研究担当者 |
池田達哉 谷中美貴子 高田兼則 石川直幸 |
発行年度 | 2006 |
要約 | 小麦の生地物性を低下させる高分子量グルテニン・サブユニット遺伝子Glu-A1cとGlu-B1eを簡易に同定できるPCRマーカーを開発した。このマーカーの利用により,生地物性を低下させる遺伝子を持つ系統を選別できる。 |
背景・ねらい | 小麦の自給率向上のためには、外国産小麦に比べて製パン・製麺性などが劣る国内品種の加工適性を改善する必要がある。このためには、栽培技術の改良だけでなく、品種が持つ遺伝的性質の改変も極めて重要である。すでに、製パン性の向上に効果がある高分子量グルテニン・サブユニット5+10のDNAマーカーによる簡易選抜が可能になっている。しかし、小麦の生地物性を低下させる高分子量グルテニン・サブユニット遺伝子Glu-A1c(Glu-A1遺伝子座の欠失型)とGlu-B1e(Glu-B1遺伝子座にコードされるサブユニット20)を簡易判別する手法はなかった。特に、西日本の麺用小麦品種にはGlu-A1cを持つものが多く、生地物性が劣る原因の一つである。従来のSDS-PAGEによる解析は種子でしか行うことができないうえ、サブユニット構成によってはその判別が困難な場合がある。そこで、これらを持つ系統を簡易判別する手法を開発し、国産高品質小麦品種育成の加速化に資する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | 加工適性 小麦 栽培技術 DNAマーカー 品種 |