タイトル | 細菌群集構造解析のための植物根からの迅速かつ簡便なDNA抽出法 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター |
研究期間 | 2005~2007 |
研究担当者 |
小森冴香 須賀有子 池田順一 福永亜矢子 豊田剛己(東京農工大) 堀兼明 |
発行年度 | 2008 |
要約 | 植物根からのDNA抽出法として、ガラスビーズで細胞破砕を行うビーズ法は、従来のCTAB法に比べて迅速かつ簡便、市販キットに比べて安価な手法である。抽出されたDNAは植物根の細菌群集構造を明らかにするための細菌の16S rDNAのPCR-DGGE解析に供試可能である。 |
キーワード | DNA抽出、植物根、16S rDNA、PCR-DGGE、細菌群集構造解析 |
背景・ねらい | 植物根圏・根面の微生物群集構造は、非根圏土壌とは大きく異なり、植物生育の促進や抑制および病原微生物の植物体内への侵入について関与することが知られている。これらの機構解明や土壌病害拮抗菌の植物根面への定着程度を評価するために、DNA解析による植物根の微生物群集構造解析が行われている。植物根からのDNA抽出法は、これまで臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)を用いるCTAB法が一般的に用いられてきたが、CTAB法は時間や手間がかかる。近年DNA抽出には、ガラスビーズで細胞を破砕する方法(以下、ビーズ法)が用いられるようになり、ビーズ法は市販のDNA抽出キットにも取り入れられている。しかし、DNA抽出キットの価格は1サンプルにつき約500~1,300円と非常に高く,多数のサンプルを扱う場合には経済的な負担が大きい。そこで、DNA抽出キットを使わずに、一般的なビーズ法で植物根からDNAを抽出する方法を検討する。この抽出法が、CTAB法やDNA抽出キットと比較して、植物根からの迅速かつ簡便、安価なDNA抽出法として適当であるか、また抽出されたDNAが細菌の16S rDNAのPCR-DGGE(Denaturing Gradient Gel Electrophoresis)解析に供試可能かどうかを検討する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | トマト ほうれんそう |