水稲ヒノヒカリの乾田直播栽培における緩効性肥料の基肥全量施用による省力施肥法

タイトル 水稲ヒノヒカリの乾田直播栽培における緩効性肥料の基肥全量施用による省力施肥法
担当機関 長崎県総合農林試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 播種時期を6月上旬とした「ヒノヒカリ」の乾田直播栽培において緩効性肥料の基肥全量施用によって施肥の省力化が可能である。被覆尿素肥料リニア型の50日~60日タイプとシグモイド型の100日~120日タイプの配合肥料が利用でき、その5:5配合がよい。
背景・ねらい 乾田直播栽培は大幅なコスト低減を図ることができるが、近年開発された生産資材の適用性については明らかでない点が多い。また、近年の米流通情勢は良食味として認知されることが必要条件となっている。そこで、良食味品種「ヒノヒカリ」の乾田直播栽培における緩効性肥料の基肥全量施用による省力施肥法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 播種時期を6月上旬とした「ヒノヒカリ」の乾田直播栽培において、緩効性被覆尿素肥料の基肥全量施用により速効性肥料の分施体系と遜色のない収量・品質を得ることができる(図1)。
  2. 被覆尿素肥料のリニアタイプとシグモイドタイプの配合割合5:5で収量品質が良好で、窒素施用量は0.8~1kg/a程度でよい。この場合、速効性分施体系より弱小穂率が小さく安定した生育を示す(図1)。
  3. リニアタイプ(L50~60)は施用後20日頃までに約50%が、7月下旬までに約80%が溶出し、生育前半の分げつに寄与できる。又、シグモイドタイプ(S-100~120)は7月下旬から溶出量が多くなり、幼穂形成期に当たる8月上旬に急激な溶出が認められ、穂肥施用の代替効果がある(図2)。
  4. 緩効性肥料の基肥全量施用により乾田直播栽培した米の食味は慣行移植水稲と遜色なく良好である(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 中山間地域等の湧水・冷水が影響する水田以外での乾田直播栽培に利用できるが、施肥量については、当該水田の土性・肥沃度・漏水性を考慮し、加減する。
  2. 緩効性肥料の他品種への適用並びに播種時期が極端に異なる場合には検討を要する。
  3. リニアタイプとシグモイドタイプの5:5配合を当面の技術指針とし、長崎県直播推進会議と連携して利用する。
図表1 220767-1.gif
図表2 220767-2.gif
図表3 220767-3.gif
カテゴリ 肥料 乾田直播 省力化 水田 水稲 施肥 中山間地域 低コスト 播種 品種 良食味

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