乳牛子牛の8リットルほ乳・TMR飼養による初産分娩の早進化技術

タイトル 乳牛子牛の8リットルほ乳・TMR飼養による初産分娩の早進化技術
担当機関 熊本県農業研究センター
研究期間 1996~1996
研究担当者 森崎征夫
野中敏道
圓山繁
発行年度 1998
要約 乳用子牛に、1日ほ乳量をこれまでの倍量の8リットルで4週間ほ乳し、離乳後は高エネルギー高蛋白TMRで飼養すると、発育が促進され、特に体高の伸びが著しくなる。この飼養によって、12ヶ月で体高が130cmに達して初回人工授精が可能となり、初産分娩月齢を21ヶ月齢まで早めることができる。熊本県農業研究センター・畜産研究所・大家畜部
背景・ねらい 過去4年にわたって試験してきた乳牛子牛の高エネルギー・高蛋白TMR給与による育成技術により、子牛の発育速度を早めることができ、特に体高を大きく伸ばすことができた。この結果、12ヶ月齢で人工授精ができる体高に達し、初産分娩月齢を21ヶ月齢まで早めることができた。しかし、中には育成後期の体格が伸びずに分娩のストレスが見られる個体もあったことから、さらに体格を大きくする必要が考えられた。このための一方法として、ほ乳期の改善に着目し、ほ乳量を通常のほ乳量の2倍量まで増やして栄養レベルを高めると同時に、ほ育期間を4週間まで短縮し省力化する技術を開発した。
成果の内容・特徴
  1. ほ乳量を従来の倍量8リットルまで引き上げ、ほ乳期間を4週間に短縮するほ乳プログラムを開発した(表1)。ほ乳と同時に出生後1週目からスタータを給与し、離乳前から乾草を加えたTMR(混合飼料)の形で高エネルギー・高蛋白飼料を給与した。特に育成前期の10ヶ月までの蛋白給与量を乾物中20%以上まで引き上げた(表2、図1・図2)。
  2. この飼養によって、1日4リットルで6週間ほ乳する従来の早期育成方法と比べると、3ヶ月齢までの発育・特に体高の伸びが著しく改善される。また、日本ホルスタイン登録協会の示す発育上線値を大きく上回って発育する(図3,図4)。
  3. 体高は12ヶ月齢で130cmを越え、この時点で人工授精を実施した。(12.4±1.5ヶ月n=12)。
  4. 初産分娩は21.6±1.5で、分娩時の大きさは141.9cmに達する。産子はF1主体で体重も35~40Kg弱と比較的軽く、分娩時の難産はない。
  5. 泌乳成績では、一般牛と同程度で特に乳量減少は見られない。
成果の活用面・留意点
  1. 早期育成技術としての育成方法の改善
  2. 子牛の体調をよく観察しながらほ乳量や代用乳の給餌量を引き上げること。
  3. 1日ほ乳量8リットルを、朝1回で全量与える方法でも可能である。
図表1 220794-1.gif
図表2 220794-2.gif
図表3 220794-3.gif
図表4 220794-4.gif
図表5 220794-5.gif
図表6 220794-6.gif
カテゴリ 省力化 乳牛

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