無機凝集剤による浄化放流水の脱色と水質汚濁物質の除去効果

タイトル 無機凝集剤による浄化放流水の脱色と水質汚濁物質の除去効果
担当機関 熊本県農業研究センター畜産研究所
研究期間 1997~1998
研究担当者 酒見武典
木庭研二
発行年度 1998
要約 無機凝集剤(鉄分を含む)を生物的に処理した浄化放流水に0.15%~0.10%添加することによって、透視度は50cm以上と高くなり、着色成分(COD成分)及び河川の富栄養化の原因となるリンを80%前後除去できる。熊本県農業研究センター畜産研究所・飼料生産利用部
背景・ねらい 家畜の尿汚水を生物的に処理し、その浄化処理水を河川に放流したり、洗浄水として再利用する場合、着色が視覚的に悪いイメージとなる。また、家畜尿汚水中に含有する窒素やリンが、河川や湖沼に流入すると、生物の異常繁殖が起こり累進的に水質が悪化し、利水上の障害が生じる。そこで、市販の無機凝集剤を用いて、浄化放流水の脱色と水質汚濁物質の除去効果について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 透視度は、各凝集剤とも0.15%と0.10%添加量では50cm上の高い透視度となり、色調は鉄分を含む塩化第二鉄液及びポリ硫酸第二鉄液の0.15%と0.10%添加量では灰白色から淡白色を呈する(表1)。
  2. 色素成分(COD成分)の除去率は、塩化第二鉄液及びポリ硫酸第二鉄液の0.15%と0.10%添加量では高い値を示すが、塩化アルミニウムの添加では余り高くない。夏期と冬期の比較では、若干冬期の方が低いが各凝集剤での除去率の差はみられない(表2)。
  3. T-Pの除去率は、各凝集剤とも高い数値を示す(表3)。
  4. 処理コストは、ポリ硫酸第二鉄液の0.10%添加量で60円/立方メートル程度かかる。
  1. 活用面では、活性汚泥法の末端処理に利用できる。
成果の活用面・留意点
  1. 活用面では、活性汚泥法の末端処理に利用できる。
  2. 留意点としては、河川に処理水を放流する場合は、無機凝集剤を添加することによってpHが排水基準値以下になることがあるので、水酸化ナトリウム等で調整する必要がある。
図表1 220843-1.gif
図表2 220843-2.gif
図表3 220843-3.gif
カテゴリ コスト 繁殖性改善

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