子豚へのPmトキソイドワクチン接種及び抗生物質噴霧による豚萎縮性鼻炎の予防

タイトル 子豚へのPmトキソイドワクチン接種及び抗生物質噴霧による豚萎縮性鼻炎の予防
担当機関 福岡県農総試
研究期間 1999~2000
研究担当者 山本英二
村上徹哉
大和碩哉
北崎宏平
今村和彦
発行年度 2000
要約 豚萎縮性鼻炎予防のため、母豚免疫法と子豚免疫法の併用(母豚・子豚併用免疫法)を実施すると、子豚への抗生物質噴霧の有無による子豚の増体と鼻甲介骨病変発生割合に差はない。母豚免疫法の場合は、子豚に抗生物質を噴霧しないと発育が劣り、鼻甲介骨病変発生割合が多いことから、抗生物質の噴霧が必要である。福岡県農総試・畜産研究所・中小家畜部・養豚研究室
背景・ねらい 養豚経営において、豚の慢性呼吸器疾病の1つである萎縮性鼻炎(AR)による生産性の低下が問題となっている。従来、ARを引き起こす原因菌はBordetella Bronchiseptica(Bb)といわれていたが、近年、Pasteurella multocida(Pm)もARを引き起こすことが明らかにされ、その予防のためにPmトキソイドワクチンが開発されている。そこで、母豚へ従来のBb不活化ワクチンに加えてPmトキソイドワクチンを接種し、さらに子豚へのPmトキソイドワクチンの接種と鼻腔内噴霧用抗生物質噴霧の有無が豚萎縮性鼻炎の予防と薬剤費の低減に及ぼす効果について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. Bb不活化ワクチンとPmトキソイドワクチンを接種した母豚から生まれた子豚にPmトキソイドワクチンを接種(母豚・子豚併用免疫法)すれば、子豚への抗生物質噴霧の有無による増体量や鼻甲介骨病変の発生割合には差はない(表1、図1)。
  2. Bb不活化ワクチンとPmトキソイドワクチンを接種(母豚免疫法)した母豚から生まれた子豚へ抗生物質を噴霧すると、抗生物質無噴霧の場合に比べて増体量が優れ、105kg到達に日齢が短縮される(表1)。
  3. 薬剤費は母豚・子豚併用免疫・抗生物質無噴霧が40%低減され、母豚免疫・抗生物質噴霧も同様に40%低減される(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 家畜保健衛生所による養豚農家の衛生指導の指針に登載できる。
  2. AR汚染農場で母豚免疫法を実施する場合には、抗生物質の噴霧を行うことにより子豚の発育改善が期待できる。
図表1 221429-1.jpg
図表2 221429-2.jpg
図表3 221429-3.jpg
カテゴリ 経営管理 豚 薬剤

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