バイオプシー筋肉中の筋線維および脂肪細胞による枝肉成績の早期予測

タイトル バイオプシー筋肉中の筋線維および脂肪細胞による枝肉成績の早期予測
担当機関 熊本県農業研究センター
研究期間 1998~2000
研究担当者 守田智
発行年度 2000
要約 褐毛和種去勢肥育牛において、14~16ヵ月齢時にバイオプシーにより胸最長筋から肉片を採取し、脂肪染色による脂肪細胞の発達を評価すると、その評価値とと畜後の脂肪交雑とは高い正の相関関係があり、早期予測が可能である。熊本県農業研究センター・畜産研究所・生産技術開発部
背景・ねらい 牛肉の輸入自由化後、輸入牛肉に対抗して肉質の優れた牛肉生産がなされているが、その肉質の格付評価を決定しているものは、脂肪交雑といっても過言ではない。その脂肪交雑の推定には、外貌からの判断が昔から行われているが、あまり正確とは言えない。また、超音波装置による方法も画像の解析能力に熟練を要する。そのような中で、生体から筋肉を採取し、筋線維型構成割合や脂肪細胞の発達の程度を観察することにより、枝肉形質の予測の可能性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 供試牛は濃厚飼料と粗飼料(イタリアンライグラス乾草)の飽食により肥育され、14~16ヵ月齢時にバイオプシーにより、最後肋骨付近の胸最長筋から肉片を採取した。
  2. 供試牛の肥育終了時月齢および体重は22.5±0.6ヵ月齢、715.3±54.6kg、枝肉重量443.5±38.0kgであった(表1)。
  3. 各筋線維型の構成割合は供試牛40頭中29頭で計測され、平均値はβR型筋線維23.1%、αR型筋線維30.3%、αW型筋線維46.5%であった(表2)。
  4. 各筋線維型の構成割合と枝肉成績との相関は、低いものが多かったが、βR型筋線維とロース芯面積間のr=0.37、αR型筋線維と枝肉重量またはロース芯面積でそれぞれr=-0.29、r=-0.27であり、両者間の関係は中程度であった(表3)。
  5. オイルレッドO染色により検出した脂肪細胞の発達状況を5段階評価し、その評価値とBMSNo.との間にはr=0.58(P&st;0.01)と比較的高い関係が得られ、肥育の早い段階でBMSNo.の推定ができる(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. より早期に種雄牛を選抜するための指標となる。
  2. 産肉能力間接検定において、待機種雄牛の精液製造を計画的に行える。
  3. 外科的手法なので、一般的には、農家では実施が困難である。
図表1 221439-1.jpg
図表2 221439-2.jpg
図表3 221439-3.jpg
図表4 221439-4.jpg
カテゴリ イタリアンライグラス 肉牛

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる