| タイトル |
バイオプシーした牛体外胚のガラス化保存処理の簡易化 |
| 担当機関 |
佐賀畜試 |
| 研究期間 |
2002~2003 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2003 |
| 要約 |
性判別のためにバイオプシーした体外胚のガラス化保存法を行う場合、ガラス化平衡液中でバイオプシーし、直ちにガラス化保存しても加温後の生存性には影響しない。また0.15Mショ糖液中でバイオプシーし、直ちに保存処理を行うことで加温後の高い生存率が得られる。
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| キーワード |
牛、体外胚、バイオプシー、ガラス化保存
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| 背景・ねらい |
現在、雌雄判別のためにバイオプシーした胚の9割以上が凍結保存され移植に供されている。体外胚の耐凍性やバイオプシー胚の受胎率の低さを考慮すると、ガラス化保存技術を活用した胚の生存性および発育性の改善は受胎率の向上につながり、普及拡大の重要な鍵になると考えられる。そこで、体外胚のバイオプシーからガラス化保存に至るまでの一連の処理の違いがその後の胚の生存性・発育性に及ぼす影響について検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 体外受精後7~8日目の胚(胚盤胞~脱出胚盤胞)を試験に供する(表1)。0.15Mショ糖液中でバイオプシーし、3~4時間の短時間培養をした後、ガラス化保存を行う手法(A法)と比較した場合、ガラス化前平衡液(VS1;10%グリセリン+0.1Mショ糖+0.1Mキシロース+1%ポリエチレングリコール添加PBS)中でバイオプシーし直ちにガラス化保存(C法)しても、加温後の胚の生存性には影響しない(表2)。なお、バイオプシー溶液への胚の暴露時間は15~20分とし、またガラス化保存はGESX法(VS3;20%グリセリン+20%エチレングリコール+0.3Mショ糖+0.3Mキシロース+3%ポリエチレングリコール添加PBS)により行う。
- 0.15Mショ糖液中でバイオプシーし、直ちにガラス化保存を行った場合(B法)、加温後の胚の生存・発育性は高い傾向にある(表3、表4)。
- バイオプシー後、直ちにガラス化保存することで、高い生存性を保持したまま、処理工程の簡易化が可能である。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 体外胚の性判別およびその供給・移植を実施する機関において活用できる。
- 本試験では多数の胚を同時にバイオプシーしたため、溶液への胚の暴露時間を15~20分と設定したが、暴露時間は短くする方が望ましい。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| 図表5 |
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| カテゴリ |
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