タイトル |
長崎県島原半島における春作バレイショのPotato virus Y(PVY)感染時期 |
担当機関 |
長崎県総合農林試験場 |
研究期間 |
2001~2005 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
要約 |
長崎県島原半島における春作バレイショのPVY感染は、4月下旬から本格化することが多い。
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キーワード |
バレイショ、PVY、感染時期、アブラムシ
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背景・ねらい |
バレイショ栽培にとって重要な病害であるモザイク病や塊茎えそ病の病原であるPVYの圃場における感染時期ならびに媒介するアブラムシ類の発生消長を調べることは、その防除法を確立する上で重要である。島原半島におけるアブラムシ類の発生消長については井上・坂口(1986)によって調査が行われているが、ウイルスの感染時期についての調査は行われていない。そのため、バレイショ苗のトラップを利用したPVYの感染時期と黄色水盤を用いたアブラムシ類の飛来時期を調査した。
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成果の内容・特徴 |
- バレイショ苗を用いたトラップを1週間毎に長崎県島原半島の北部(愛野町)、南部(南串山町または加津佐町、データ未掲載)の圃場に設置し、1週間毎のPVY感染の有無をELISA法で調査した。その結果、PVYの感染は4月下旬から本格化することが多い(図1)。
- バレイショに寄生する主なアブラムシ類(モモアカアブラムシ、ワタアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシ、チューリップヒゲナガアブラムシ)のうち、圃場内または隣接した場所に設置した黄色水盤に捕殺されるのはワタアブラムシとモモアカアブラムシが多い(表1、表2)。この結果は、茎葉の調査においてジャガイモヒゲナガアブラムシとチューリップヒゲナガアブラムシも多く観察された井上・坂口(1986)の結果と異なる。
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成果の活用面・留意点 |
- PVYの防除法を確立するための基礎資料として利用できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
チューリップ
春作
ばれいしょ
防除
わた
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