加工・業務用カボチャの大規模経営を目指した省力生産技術

タイトル 加工・業務用カボチャの大規模経営を目指した省力生産技術
担当機関 鹿児島農総セ
研究期間 2006~2008
研究担当者
発行年度 2008
要約 加工・業務用カボチャにおける直まき、自然受粉、着果節位以上の側枝を放任する省力整枝栽培の生育・収量は、慣行栽培と同等である。一斉収穫を組み合わせると管理作業時間は慣行栽培の約5割に削減され、大幅な省力化が可能となる。
キーワード 加工・業務用、カボチャ、直まき、自然受粉、省力整枝、一斉収穫、労働生産性
背景・ねらい
    消費者ニーズが食の安全から国産野菜へと増加する中で、加工・業務用カボチャは主に輸入物に依存している。しかし、今後は加工・業務用においても安心・安全で品質の良い国内産カボチャを安定供給する必要があり、そのためには本県の生産技術をベースにした低コスト省力生産技術並びに貯蔵技術の開発が必要である。そこで、加工・業務用カボチャの国内産安定供給・拡大のために安定生産、省力栽培技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 直まき栽培の生育および収量は、移植栽培と比べて同等である(図1)。また、直まきに要する作業時間は、慣行栽培の移植に要する作業時間の46%である(表1)。
  2. 自然受粉の収量および商品果率は、人工受粉と比べて同等である(図2)。
  3. 主枝15節以上の側枝を放任する省力整枝栽培の収量および商品果率は、側枝を全て除去する慣行整枝栽培と比べて遜色ない(図3)。また、整枝・誘引作業時間は、慣行整枝栽培の71%である(表1)。
  4. 一斉収穫における果実の着果後日数は、慣行収穫に比べてバラツキがあるが、加工・業務用として利用できる(データ略)。
  5. 一斉収穫に要する作業時間は、慣行収穫に要する作業時間の38%である(表1)。
  6. 省力技術を組み合わせると管理作業時間は、慣行栽培の54%である(表1)。
  7. 慣行栽培と同等の労働生産性を得るための最低価格は、アール当たり収量260kgの場合、キログラム当たり118円である(データ略)。
成果の活用面・留意点
  1. カボチャ大規模経営体に活用できる。
  2. 品種は「えびす」である。
  3. 自然受粉のため、訪花昆虫(ミツバチ等)の巣箱の設置を行う。
図表1 223647-1.jpg
図表2 223647-2.jpg
図表3 223647-3.jpg
図表4 223647-4.jpg
カテゴリ 加工 かぼちゃ 栽培技術 受粉 省力化 大規模経営 低コスト 品種 保存・貯蔵 ミツバチ

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