| タイトル | 初産泌乳牛のカリウム排泄パターン |
|---|---|
| 担当機関 | (独)農業技術研究機構 畜産草地研究所 |
| 研究期間 | 2000~2001 |
| 研究担当者 |
永西修 寺田文典 竹中洋一 田鎖直澄 |
| 発行年度 | 2001 |
| 要約 | 初産泌乳牛の糞中カリウム排泄量は平均で摂取量の20%である。また、乳生産kgあたり1.65g、可消化エネルギー体蓄積量MJあたり0.7gが利用され、残りは尿中に排泄される。 |
| キーワード | 乳用牛、カリウム排泄量、動物栄養 |
| 背景・ねらい | 耕地へのカリウム(K)負荷量の増大が問題となっており、泌乳牛の糞尿由来Kの環境負荷量低減が望まれている。しかし、泌乳牛のK要求量や排泄動向についての知見が乏しく、飼料中K含量の適正化や環境負荷量の推定が困難である。そこで、成乳牛の尿中へのカリウム排泄量の調査(89例)および、初産泌乳牛を用いたK出納試験(8頭、飼料5種類(K含量1.6~2.4%)、のべ12例)を行い、Kの給与基準の作成に寄与するとともに、現状でのK排泄動向を示す。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 初産泌乳牛のKの排泄動向を表1に示す。初産泌乳牛のKの見かけの吸収率は80%であった。糞中へのK排泄量(FK)は摂取K(IK)によって、次式でよく説明された。 FK[g]=0.2933×IK[g]-30.668(r=0.9783) 2. 初産泌乳牛においては、Kの体蓄積は、摂取Kに対して平均6.3%であった。Kの体蓄積は可消化エネルギー(DE)レベルでの体蓄積と関係があり、DE1MJ蓄積あたり0.7g(r=0.837)のK蓄積が見られた。 3. 試験に用いた初産泌乳牛の乳量水準は平均26.9kg(20.5~33.9kg)であり、乳中K濃度は平均0.165%(0.153~0.179%)と、摂取K量と関わらずほぼ一定であった。乳生産量(MY)とKの乳中への移行量(MK )は次式で示された。 MK[g]=1.654×MY[kg](r=0.956) 4. 吸収されたKの体蓄積および乳生産に利用されなかった区分は尿中へ排泄される。尿中への排泄は平均で摂取量の59%(47~68%)であった。 5. 成泌乳牛の尿中K排泄量は平均で207g(74.2 -540.5g )であった。 6. 成泌乳牛の尿中K排泄量の観測最低値を維持の尿中K排泄量と仮定すると、乳量30kg、日増体量0.25kg(DE20MJ蓄積相当)の初産泌乳牛のカリウム要求量は172gであり、飼料中のK含量として1%程度と試算された。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 適温時の乳牛によるKの環境負荷量の算定に利用できる。また、泌乳牛のカリウム給与基準策定のための基礎資料である。 2. 暑熱時には、Kの体表面などからの損失が増加し、排泄量が低下する可能性がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 乳牛 |
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