17.有機性資源活用機能の経済的評価

タイトル 17.有機性資源活用機能の経済的評価
研究期間 2001~2003
研究担当者 森 淳
端 憲二
中村真人
長利 洋
柚山義人
発行年度 2003
背景・ねらい  循環型社会形成のための様々な施策が実施されつつある。しかし、現在の経済価値と技術水準の下で、農業生産と環境の両方にプラスの影響を及ぼし、採算性のとれる有機性資源の利活用システムを構築するには、多くの課題がある。本研究では、有機性資源の利活用推進に対する理解を深める一助とするため、農業・農村の持つ多面的機能の1つとしての有機性資源活用機能を経済的に評価することを目的とした。
成果の内容・特徴
  1.  有機性資源活用機能の経済的評価を行うに際しての論点として、評価の枠組み、対象とする有機性資源と再資源化の方法、プラスとマイナスの側面、時空間の取り扱い、代替法における比較対象等について整理した。
  2.  有機性資源活用機能を「有機性廃棄物を農村地域において持続的な生産を保証できる方法で再資源化して利用することにより、環境保全および廃棄物処理に要する費用を節減する機能」と解釈し、2010年の政策目標として全国で年間4,000万tの堆肥(湿潤状態)の製造・農地還元利用を想定し、図1に示す窒素の動態に着目して経済的評価を行った。評価項目としては、表1に示す堆肥の積極的購入、温室効果ガス発生抑制、水質保全対策、廃棄物最終処分に伴う経費を検討した。
  3.  評価額は、評価の考え方や想定により変化する。このため、表1に示すようにいくつかを変数とし、各々の評価項目毎にどの程度の差異が生じるかを認識できるようにした。重複カウントの懸念を少なくするため、評価の考え方の性格からと~の和のうち小さい方をとる。代表的と考えられる想定による評価額は約240億円/年、評価額の変化幅は100~1,200億円/年程度であると試算した。

成果の活用面・留意点
 評価は、比較的定量化が容易なものに限っている。このため、有機性資源の活用を担う生物の機能、地域社会の活性化、健康予防など本質的に重要なものが含まれていない。
 経済的評価に当っては、現時点では様々なアプローチから評価を試み、どの方法が誰に対して説得力を持つかを見極めることが重要である。



図表1 227965-1.gif
図表2 227965-2.gif
図表3 227965-3.gif
図表4 227965-4.gif
図表5 227965-5.jpg
図表6 227965-6.gif
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる