りんごの需要動向と輸入解禁の影響

タイトル りんごの需要動向と輸入解禁の影響
担当機関 農業総合研究所
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 1993年のニュージーランド産りんごの輸入解禁以降,国内りんご市場は実質的な輸入自由化を迎えた。品種間代替関係を踏まえた需給モデルから,輸入りんごの品種・品質が現状から改善されない限り,輸入の影響は軽微である点を明らかにした。
背景・ねらい 生果りんごの輸入は,1971年から自由化されているが,植物防疫上の理由から実質的な輸入は行われてこなかった。しかし,1993年6月にはニュージーランド産りんごが,1994年8月にはアメリカ産りんごが,防除体制に問題がないとして輸入が解禁され,国内りんご市場は実質的な輸入自由化を迎えている。本研究では,りんごの品種特性を明示的に計量モデルに組み込み,りんごの輸入解禁が国内産りんごの需給構造に与える影響を総合的にシミュレートすることを目的とする。
成果の内容・特徴
  1. りんごは通年供給されているが,その品種構成は月毎に異なっており,消費者からも品種が識別されている果実である(図1)。このことから,品種間代替関係をふまえた需要体系分析(Two-Stage Budgeting Model)を用いて,品種別・出荷時期別に供給量増加の影響をシミュレートした。
  2. 解禁品種となったデリシャス系とふじの市場への供給がそれぞれ5%増加した場合,市場全体の平均価格変化率は,デリシャス系の場合が-1.24%,ふじの場合で-3.41%と推計された(表1)。したがって,輸入解禁の影響は,デリシャス系主体のアメリカ産りんごよりも,ふじが主体となるニュージーランド産りんごの方が,市場価格に対する影響は大きいものと考えられる。
  3. 同一品種であれば,輸入りんごと国内産りんごの品質は同一であることを前提に分析したが,輸入りんごの品質が劣っている現状では,輸入解禁の影響は推計結果よりも小さいものと考えられる。
成果の活用面・留意点 今後の課題として,同一品種の輸入りんごと国産りんごについての品質格差をモデルに組み込む必要がある。
図表1 228343-1.gif
図表2 228343-2.gif
カテゴリ 病害虫 出荷調整 品種 防除 りんご

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