| タイトル | 牛乳・乳製品需要のモデル分析 |
|---|---|
| 担当機関 | 評価・食料政策部 |
| 研究期間 | 2001~2002 |
| 研究担当者 | |
| 発行年度 | 2001 |
| 背景・ねらい | 中央酪農会議や全国牛乳普及協会により行われている生乳需要拡大のための諸事業は,関係者からの拠出金と政府からの補助金でまかなわれているので,その事業内容を充分に検討し,投入費用と効果との関係をチェックすることが重要である。しかし,家計調査等では牛乳関連商品のデータが得られないため,それらの需要構造を定量的に分析した研究蓄積は極めて乏しく,事業効果の検討も限られたアイテムを対象に行われてきた。そこで,本研究では,POSデータを使って,多品目の牛乳関連商品を対象とした需要分析や事業効果の計測を行う。 13年度には,牛乳及び乳製品需要の動向や乳業メーカーの寡占化の状況等について概況を把握するとともに,POSデータを使って,寡占的乳業メーカーの行動や製品差別化の状況を考慮した多品目モデルによる需要分析を行う。 14年度には,同モデルを利用して,牛乳・乳製品の広告・普及事業の効果等の計測・評価及び事業費の最適投入量のシミュレーション等を行う。 |
| 成果の内容・特徴 | 近年,国内の牛乳消費需要は低迷を続けてきたが,その理由として,味や色,飲用機会がほぼ同じ白色の乳飲料(機能性乳飲料)によって牛乳需要が代替されてきた可能性が一般に指摘されている。しかし,その実態を検証するためには,家計調査等では必要なデータを欠いている。また,最近ではPOSデータを利用した分析もあるが,単一方程式推定が採用された点などに問題があり,いまだ良好な計測結果は得られていない。そこで,本研究では,POSデータを使って,製品差別化の下でのベルトラン型競争(価格競争)を仮定したモデル体系(LA/AIDS;Linear Approximate Almost Ideal Demand System)により,牛乳と乳飲料のブランド・レベルの需要分析を行った。得られた需要関数から,自己価格弾力性及び交差価格弾力性を推定し,牛乳と乳飲料の消費需要特性及び競合関係について検討した。その結果,近年,牛乳価格が下がっても消費が伸びないとの見方が乳業関係者の間で強まっていたが,複数の競合飲料価格を計測式に組み込んだ本分析では,牛乳需要における価格効果は十分に高いことが検証された。また,牛乳価格が下がっても消費が伸びない理由について,競合飲料の価格が相対的に安くなり,牛乳が割高になっていることが一つの要因であることも明らかとなった。 表1 分析対象ブランドの概要 表2 自己価格弾力性及び交差価格弾力性 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ | 機能性 需要拡大 乳牛 |
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