まぐろはえ縄の短縮率の変化とその影響

タイトル まぐろはえ縄の短縮率の変化とその影響
担当機関 遠洋水産研究所
研究期間 1997~1997
研究担当者 岡崎誠
水野恵介
渡邊朝生
発行年度 1997
要約 まぐろ延縄の短縮率の変化についてGPSを搭載した浮子を使って調べた。さらに、投縄後の短縮率の変化と漁具の設置深度とを比較して、短縮率の変化が設置深度にあたえる影響を評価した。これにより、実際の操業における短縮率の設定方法の目安を得た。
背景・ねらい はえ縄の鈎の深度は幹縄の短縮率と水中の流れによる“ふかれ”の2つで決まる。海中の吹かれを予測することは一般には困難なので、実際の操業では“ふかれ”はないものとして鈎が想定される対象魚の遊泳水深に一致するように短縮率を調整している。短縮率自体は投入時の船速と幹縄の繰り出し速度によりおおまかに推定され、研究においても、この推定値に基づいて、まぐろの遊泳深度などが議論されてきた。しかしながら、短縮率は投入後どう変化するかは全く知られていない。よって、遊泳層や水中のはえ縄形状を議論するためには、これを明らかにしなければならない。
成果の内容・特徴
  1. 延縄の隣接する1組の浮子にGPSを組み込み(図1)両者の1秒毎の位置を測定して短縮率の変化を測定した。
  2. この方法による距離測定精度は、陸上での固定位置間の距離測定試験から、5分間平均で5m以内に収まることを確認した(図2)。
  3. 短縮率はいずれの場合も投入後一定深度に落ち着くまでの30分以内に5-10%減少し、漂流中もかなり増減がある。これにともない漁具設置深度も変化する(図3)。
  4. 漁具の深度変化に対する短縮率の変化の寄与は海洋条件によって異なる。海中の流れの鉛直シアーが小さい海域では、短縮率の変化が漁具の深度変化の主要な原因となる。
  5. 前年度に開発した延縄の水中形状推定方法において、実測された短縮率を使用すると、いずれの場合も適正な解を得ることができた。
成果の活用面・留意点
  1. 投入後の短縮率の急減は、漁具沈降とともに幹縄に張力がかかることが原因であり、いずれの試験でも一貫している。操業においては、投縄時の短縮率が5-10%程度減少することを勘案して投縄速度を調整するとよいであろう。
  2. 従来から推定されてきた釣獲深度は上記傾向を勘案して補正すれば、より良い推定値が得られるであろう。
図表1 229049-1.gif
図表2 229049-2.gif
図表3 229049-3.gif
カテゴリ GPS

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