| タイトル |
水中ビデオカメラによるベニズワイガニの個体数計測手法の開発 |
| 担当機関 |
水産工学研究所 |
| 研究期間 |
1997~1999 |
| 研究担当者 |
山崎慎太郎
渡部俊広
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| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
ベニズワイガニの資源量を推定するために、曳航式水中ビデオカメラを試作し、島根県沖の水深1000mの海域において作動試験を行った。本装置により、ベニズワイガニの個体数が計数できることが確認され、資源量推定のための観察手法として利用できることが明らかとなった。
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| 背景・ねらい |
日本海、オホーツク海並びに銚子以北から北海道にいたる太平洋域に分布するベニズワイガニChionoecetes japonicusは、主に日本海で籠漁具によって漁獲されている。日本海における漁獲量は1983年の約53,000トンをピークに、それ以降減少し1989年に30,000トンを割り、1991年以降は22,000~28,000トン台で推移している。これまでに資源保護のために採捕個体の甲幅制限、雌の採捕の禁止等、様々な漁業規制が行われてきたが、近年漁獲物も著しく小型化し、資源状態の悪化が懸念されている。適正な資源管理を行うためには、精度の高い資源量推定を行いその資源量水準にみあう漁業を行う必要がある。本研究では、ベニズワイガニの資源量を推定するために、水中ビデオカメラ、ライトおよびソリ型曳航台(高さ1.5m、幅1.6m、長さ2.5m)から構成された曳航式水中ビデオカメラ(図1)を試作し、島根県沖の水深1000mの海域において曳航索を用いて微速で曳航しベニズワイガニの個体数の計数を行った。
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| 成果の内容・特徴 |
- 曳航試験で撮影した映像記録からベニズワイガニの個体数を計数できることが確認できた(図2)。曳航距離の推定精度を高めることにより、資源量推定のための観察手法として利用できることが明らかとなった。
- 本装置は、ビデオカメラおよびライトをそれぞれステンレス製耐圧容器内に納め、内蔵されたバッテリーから電源を供給し、タイマーによって作動させるため、システムが軽量化、簡素化されているので、どのタイプの調査船においても利用可能である。
- ズワイガニのABC算出のための資源調査、底魚類の個体数計数にも応用ができる。
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| 成果の活用面・留意点 |
主に底魚類の資源量推定および漁獲対象種の個体数計数ができるためトロール網等の漁具に関する漁獲効率の推定に利用できる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
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