マルアジ年齢査定技術の確立と年齢・成長解析

タイトル マルアジ年齢査定技術の確立と年齢・成長解析
担当機関 和歌山県農林水産総合技術センター
研究期間
研究担当者
発行年度 2003
背景・ねらい ねらい・目的:
紀伊水道周辺海域のマルアジは、中型まき網、一本釣、小型底曳網、定置網等によって年間数千トン漁獲される重要な漁業資源である。近年、本種では、漁獲の激減と産卵群の低年齢化が明らかとなり、資源の危機的状況が顕在化している。和歌山県農林水産部水産局資源管理課、和歌山県農林水産総合技術センター水産試験場、和歌山県中型まき網連合会では、2003年から「まき網の親魚管理」を中心とした資源管理計画を模索しはじめている。その計画推進のために資源生態の把握が急務となっている。そこで、本研究ではマルアジの年齢査定を新手法によって行い、年齢と成長について検討を行った。
成果の特徴:
マルアジの年齢査定は、従来、耳石表面の輪紋観察によって行なわれてきたが、本種の耳石は3歳以上になると厚みを増す方向に成長するため、高齢魚の年齢査定が不完全であった。そこで、仙台湾のアナゴで開発された、焼き入れした耳石の横断切片を蛍光で観察する方法(Katayama et al. 2002)を本種に応用したところ、高齢魚の耳石においても明瞭な輪紋が認められた(図1、図2)。この結果をもとに年齢・成長の解析を行った結果、従来考えられていたよりも比較的成長が遅く長寿であることが明らかになった(図3、図4)。紀伊水道のマルアジは1歳魚から産卵を行い、長寿であることから、適切な資源管理を行えば速やかに資源は回復すると考えられる。
成果の活用面・留意点 マルアジ資源管理モデル作成のための基礎知見になる。また、今後の地先浮魚資源の管理方策の1例を示すことが出来る。
図表1 229484-1.png
図表2 229484-2.png
図表3 229484-3.png
図表4 229484-4.png
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