| タイトル |
外来魚が琵琶湖の在来魚介類へ与える影響と在来魚によるブルーギルや水草の抑制 |
| 担当機関 |
滋賀県水産試験場 |
| 研究期間 |
2004~2005 |
| 研究担当者 |
藤原 公一(滋賀県水産試験場 生物資源担当)
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| 発行年度 |
2004 |
| 背景・ねらい |
琵琶湖では1980年代初頭からコイ科魚類を中心に漁獲量の減少が著しい。この一原因としてオオクチバス(以下、バス)やブルーギル(以下、ギル)の食害影響が指摘されており、池中実験で在来コイ科魚類へのこれら外来魚の影響を検証した。また、ギルは1970年代に琵琶湖全域で散見されはじめ、その後は低いレベルで安定していた。しかし、在来魚が減少し、それらを餌とするバスの減少も指摘され始めた1990年頃から南湖を中心に増加し、1993年には大増殖した。このような在来魚や外来魚の相互関係についても知見を得るため、池中実験を行った。
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| 成果の内容・特徴 |
- 砂を敷設し、一端にヨシを植栽したコンクリート池(40平方メートル、水深1m)に、各種魚介類を放流し、約3ヶ月後にそれらの生残や繁殖の状況を調査した(図1、図2)。
- 図1に示した結果から次のことが考えられた。
- バスやギルを収容した池ではニゴロブナ稚魚の発生数が減少し、収容した同稚魚やスジエビの生残率が有意に低下したことから、両外来魚は在来魚介類に大きな食害影響を及ぼす。
- 特にバスは在来魚介類を食い尽くしたことから、その影響は著しい。
- しかし、バスが存在してもギル稚魚の発生がみられたことから、バスはギルの繁殖へは在来魚に対するほど大きな影響を及ぼさない。(なお、同様の実験を8平方メートルのダブル設定の実験池でも行い、類似結果が得られている。)。
- 図2に示した結果から次のことが考えられた。
- ギルの繁殖はバスの他、在来魚によっても抑制される。
- 藻類(当該実験ではアオミドロ)の発生は在来魚によって抑制される。(なお、同様の実験を8平方メートルのダブル設定の実験池でも行い、類似結果が得られている。)。
- 以上の結果から琵琶湖へのバスやギルの侵入で在来魚介類が減少し、それに伴いバスも減少した中、それまで抑制されていたギルが増殖し、同種が優先した今日の状態に至ったと考察される。
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| 成果の活用面・留意点 |
バスやギルが琵琶湖の在来魚介類へ大きな食害影響を与えることが実験規模で検証された。この結果は外来魚駆除の啓発活動に活用したい。また、在来魚は藻類の防除やギルの繁殖抑制に重要な働きを担うと考えられ、今後はこの働きを担う魚種の特定とその魚を活用したこれらの防除、抑制対策を検討する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
病害虫
繁殖性改善
防除
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