| タイトル |
植食性巻貝類の日周性とウニ類の個体干渉の解析 |
| 担当機関 |
独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所 |
| 研究期間 |
2001~2005 |
| 研究担当者 |
伊藤祐子
林 育夫
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| 発行年度 |
2005 |
| 背景・ねらい |
植食性巻貝やウニ類は浅海岩礁域で優占する重要な水産資源である。これらの生態的役割を解明し,資源管理を行うためには,これらの生態に関する基礎的知見を得る必要がある。このための一手法として行動学的な研究があるが,これらの動物の行動は緩慢であることから数十時間にわたる連続観察が必要であり,さらに,日周行動を調べるには暗闇でも動きを追跡する必要がある。そこで,これらの条件を満たすシステムを開発し,代表的な巻貝類の日周行動と,ウニ類については,他個体と接触した際にどちらかが離れていく行動を個体干渉として調べた。
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| 成果の内容・特徴 |
明暗周期を伴う長時間に及ぶ動物の行動を録画するため,間けつ録画機能付きビデオと,非常に微弱な光でも撮影可能な超高感度テレビカメラで構成する観察システムを構築した(図1)。このシステムで動物の行動を録画・再生して,個体ごとの行動を詳しく解析できた。実験結果の詳細は以下の通り。
- 巻貝類では温帯域の日本海側で優占するサザエ,オオコシダカガンガラ,ウラウズガイの若い成貝について日周行動を調べ,その結果を図2に示す。前者2種は明瞭な夜行性を示したが,ウラウズガイの行動に日周期性は認められなかった。
- ウニ類では,産業上重要であるキタムラサキウニとエゾバフンウニで個体干渉の実験を行った。同一種5個体を1つの水槽へ収容したとき,前者は72時間の実験中234回接触し,112回個体干渉を起こし,後者は60回接触し,19回個体干渉を起こした。前者は後者より個体干渉を起こす割合が高かった(表1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 同所的に出現する動物同士であっても,行動の詳細について差が見られた。このことは生活様式が異なっていることを示唆している。
- 得られた結果は動物の生態解明に役立ち,漁場整備や増養殖を行う上で活用できる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
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