| タイトル | オニオコゼ種苗を放流サイズまで短期間かつ効率的に飼育する技術 |
|---|---|
| 担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター伯方島栽培漁業センター |
| 研究期間 | 2005~2005 |
| 研究担当者 |
兼松 正衛(伯方島栽培漁業センター) |
| 発行年度 | 2005 |
| 背景・ねらい | オニオコゼは、着底期(全長11mm)以降の成長が遅く放流サイズの全長60mmに達するまでに3~4ヶ月間かかり、中間育成に多大な労力および経費を要する。そのため、効率的な中間育成技術の開発が望まれている。そこで、一般的に小割網飼育が行われる全長20mmからの中間育成について適正な収容密度および配合飼料給餌量を検討し、高い生残・成長を期待できる標準的飼育方法を開発する。 |
| 成果の内容・特徴 | 試験では平均全長22mm(中間育成前期)及び38mm(同後期)の稚魚を使用して各20日間の飼育を行い、収容密度と日間給餌率の適正範囲を検討した。前期では、収容密度5,000、10,000尾/m2および日間給餌率3、6、9、12%/日を、後期では収容密度2,000、4,000尾/m2および日間給餌率2、4、6、8%/日を組み合わせることにより各々8試験区を設定した。供試魚を底面積0.1m2の円形の小割網に収容して自然水温で飼育し、自動給餌機で沈降性のヒラメ用配合飼料を給餌した。その結果、前期については日間給餌率6または9%まで、後期では日間給餌率6%までがそれぞれ給餌率の高いほど試験終了時の全長が有意に大きくなった(表1,2)。また、収容密度については、前期では5,000尾/m2と10,000尾/m2の間で試験終了時の全長に有意な差はみられなかったが、後期では6~8%の日間給餌率で2,000尾/m2の方が4,000尾/m2よりも有意に大きい全長を示し、成長が良かった。 以上の結果から、オニオコゼの中間育成における最適な収容密度と日間給餌率は, 前期では5,000~10,000尾/m2および6~9%/日、後期では2,000尾/m2および6%/日であることが解明され、この飼育条件ではそれぞれ0.56~0.58mm/日(平均水温26.8℃)および0.88mm/日(平均水温26.2℃)の日間成長速度が得られた。これらの給餌率を組み合わせた飼育管理を行うことにより、全長20mmから60mmまでの飼育に必要な日数は約2ヶ月に短縮でき、かつ効率的な給餌管理ができるものと期待される。 |
| 成果の活用面・留意点 | 小割網飼育による効率的な中間育成方法の開発により健全な放流種苗が確保され、放流事業の推進に貢献する。 給餌する市販配合飼料の物性や栄養成分の差異に留意する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ |
| スルメイカ漁場密度と資源量の関係 |
| 排水不良土壌における重粘土層改良機の性能と効果 |
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