| タイトル | アマモ場の再生と保全への取り組み |
|---|---|
| 担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所 |
| 研究期間 | 2002~2006 |
| 研究担当者 |
森口朗彦 川俣茂 |
| 発行年度 | 2006 |
| 背景・ねらい | アマモ場の減少は埋立で潰される直接的要因に加え,海岸線が単調化された結果,波・流れ等の物理環境が激化,アマモが根を張るための海底の砂泥(底質)が巻上がりやすくなり(不安定化)アマモが流出する現象が拍車をかけている。底質の安定化を図るため,沖側に防波堤を設置するような大規模な対策ではなく,費用および周辺域への環境影響ができるだけ小さい小規模で効果的な対策について検討した。 |
| 成果の内容・特徴 | アマモ種子を播種,内部で出芽生長が可能でありかつ底質を安定化する機能を有する座布団状の物体を海底面に敷き詰める方法でアマモ場の再生を試みた。安定化の機構として物理的および化学的(固化剤の化学反応で底質粒子の結合度を高める)制御の2種類を考案,海域特性等に応じ使い分けることを可能とした。海域で実証した結果,天然と同等の濃密なアマモ群落が形成された。しかしその群落を長期間維持するには至っていない。平行して実施した天然のアマモ場の長期間モニタリング調査の結果により,海底地形が谷峰状を呈するような多様性に富む海域では長期間アマモ場は維持され,単調な海域では一時期に群落形成が図られても,大きな波浪が来襲すると消失する状況にあることが明らかとなった。 |
| 成果の活用面・留意点 | 人の手の入らない生産力に富む砂泥海域には「根」や「鼻」が散在し,流れの遮蔽域や渦流域など多様な物理環境を作るとともに,波エネルギーを分散して底質の安定化する機能を有していると考えられる。またガラモ場等の岩礁性藻場と砂泥性のアマモ場が形成され,多様な水産生物が生息する。地形が単調になり生産力が低下した海域において,魚礁や増殖礁を群体として設置し,アマモ場再生を含む多様性に富む生産性の高い海域を創出する,このような概念による沿岸域整備手法を「人工暗礁」と名付け,実現に向けての検討を進めている。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 播種 モニタリング |
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