沖縄県で発症した養殖魚介類の疾病種類と発症時期

タイトル 沖縄県で発症した養殖魚介類の疾病種類と発症時期
担当機関 沖縄県水産海洋研究センター
研究期間 2001~2005
研究担当者 玉城英信
小澤明子
杉山昭博
中村博幸
発行年度 2006
背景・ねらい
 沖縄県では、養殖魚介類の生産量が増大するのに伴って魚病の発生が拡大しており、これらの魚病被害を軽減するために、種苗生産時や養殖時に発生する疾病の種類、発症時期について調査した。

成果の内容・特徴 1.平成13年から17年のクルマエビ養殖で発症した疾病の件数は134件で、ビブリオ病が70件と全体の52.2%を占めた。次にフサリウム症の34件25.4%、そしてPAVの11件8.2%の順であった(図1)。

2.クルマエビ養殖での主な疾病であるPAVは6月~10月、ビブリオ病は7月~10月、そしてフサリウム症は3月~6月に発症することが多かった(図2,3)。

3.平成13年~17年の魚類養殖における疾病は15種類の魚類で確認され、発症件数は206件であった。発症件数の最も多かったのはスギの115件、次にヤイトハタの63件、そしてマダイの51件であった。

4.スギ養殖では類結節症が疾病全体の40.0%、次にイリドウイルス病が21.7%を占めた(図1)。

5.ヤイトハタとマダイの養殖ではイリドウイルス病の発症件数が多く、ヤイトハタで疾病全体の47.6%、マダイで49.0%を占めた(図1)。

6.イリドウイルス病はスギ養殖で5月~9月、ヤイトハタ養殖では5月~12月、そしてマダイ養殖では4月~10月に発症が確認され、特に6月~9月に多発する傾向が見られた(図4)。

7.スギ養殖での主な疾病である類結節症は、水温が低い12月~6月および台風接近等によって水温が変動する時期に発症する傾向が見られた(図5)。

成果の活用面・留意点
1.疾病の種類を明らかにすることによって適切な水産医薬品の使用と有効な対策を指導することができる。

2.疾病が発症しやすい時期にはビタミン剤の強化、潮通しの良い場所への移動や換水率の増加、網や池底の掃除徹底、そして潜水観察による魚病の早期発見に努めることによって魚病による被害を軽減できる。


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