| タイトル | 日高系ハタハタの初期生態 |
|---|---|
| 担当機関 | 北海道立栽培水産試験場 |
| 研究期間 | 2001~2005 |
| 研究担当者 |
吉村圭三 北海道立函館水産試験場 室蘭支場(現北海道立栽培水産試験場 調査研究部) 筒井大輔 |
| 発行年度 | 2008 |
| 背景・ねらい | 北海道の太平洋沿岸に生息するハタハタについては、日本海のハタハタに比べ研究が進んでおらず、その生態に不明な点も多い。本研究では北海道日高地方の沿岸を産卵場とするハタハタ(日高系ハタハタ、図1)の幼稚魚をそりネット(図2)や丸稚ネット、タモ網を用いて採集、体長組成や耳石日周輪解析によるふ化日組成等のデータを収集し、幼稚魚の分布や移動、成長量などについて検討した。 |
| 成果の内容・特徴 | ・日高地方沿岸に分布するハタハタは水深10m以浅の極沿岸域のウガノモク藻場で産卵する。幼稚魚(図3)は3月中旬~4月下旬にふ化し、ふ化~6月頃までは産卵場付近に滞留しているが、6月以降は次第に周辺海域に分散し、その一部は港内や湾内などの静穏域に入ってくるものと考えられた。 ・水深30~50m地点での調査で、7月に幼稚魚は採集されず8月には採集されたことから、沖合方向への分散は8月以降に起こると推測された。 ・水深2~10mの浅海域で9~11月にも幼稚魚が採集されることと、4、5月の調査で前年生まれの1歳魚が採集されることから、沖合域に移動せずに1歳の秋に成熟するまで浅海域に留まって成長する群の存在が示唆された。 ・日高系ハタハタの初期成長を図4に示した。ふ化後間もない4月の仔稚魚の体長は11~12mmであるが、6月頃から成長が良くなり、6月で約20mm、7月で約35mmになることがわかった。 ・本研究より得られた日高系ハタハタの初期生活史の概要を図5に示した。日本海に分布するハタハタは仔稚魚期の一時期のみを沿岸域で過ごし、0歳の8月以降は水深150~300mの深海域に移動して親魚まで成長すると考えられているので、日高系ハタハタとはその初期生態に大きな違いがあることが明らかになった。 |
| 成果の活用面・留意点 | 各地域で実施されるハタハタ人工種苗の生産・放流事業や産卵場である藻場の造成事業などに本研究で得られた天然魚の生態情報を反映させることにより、事業の効果向上や効率化が期待できる。 |
| カテゴリ |
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