北海道の日本海で放流した石狩湾系ニシン種苗の未成魚期における回遊

タイトル 北海道の日本海で放流した石狩湾系ニシン種苗の未成魚期における回遊
担当機関 北海道立稚内水産試験場
研究期間 1996~2007
研究担当者 北海道立稚内水産試験場資源増殖部 伊藤慎悟
発行年度 2008
背景・ねらい
現在までに北海道北部の日本海で放流した石狩湾系ニシンの人工種苗(以下の文章では放流種苗とする)の回遊については,8月に宗谷岬で再捕されていることから,放流した後,北上すると考えられている(吉村 2002)が,その後の回遊経路が不明である。また,天然の石狩湾系ニシンでもこの時期の回遊経路が明確になっていない(田中 2003)ため,推定が難しい状況にある。そこで,人工種苗の回遊経路を明らかにするために,2004~2006年の8月から12月にかけて,オホーツク海への回遊状況を調査した。
成果の内容・特徴 ニシンの標本は合計3,264尾採集された。これらのうち26尾が0歳の放流種苗であった。内訳は2004年8月に稚内市声問漁港~東浦漁港で4尾(宗谷支庁管内放流)、10月に稚内港~浜頓別町頓別漁港で各7尾(石狩~留萌支庁管内放流群5尾、声問漁港放流群2尾)、11月に枝幸町枝幸港で3尾(石狩~留萌支庁管内放流群2尾、宗谷支庁管内放流群1尾)、2005年10月に稚内港~声問漁港で9尾(宗谷支庁管内放流群9尾)、11月に枝幸港で2尾(後志~宗谷支庁管内放流群1尾、声問漁港放流群1尾)、2006年9月に稚内市第2清浜漁港で1尾(石狩~宗谷支庁管内放流群1尾)であった(図1)。このことから、放流種苗が採集された一番南の地点は枝幸港であったため、放流種苗によっては少なくとも11月までに宗谷岬から約100km南東の枝幸港のあるオホーツク海北部沿岸まで回遊していると考えられた。
成果の活用面・留意点
放流技術の改良や資源管理に活用できる。例としては、耳石の長さと全長には、一定の関係が認められる(図2)ので、再捕された放流種苗の耳石のALC標識痕から放流時全長を推定し、適正放流サイズの検証を行うことで、さらに効率的な放流技術を開発し、回収率の向上を図る。

図表1 230088-1.pdf
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