| タイトル | 閉鎖循環飼育システムに用いる高性能な泡沫分離装置の開発とその有効性 |
|---|---|
| 担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター屋島栽培漁業センター |
| 研究期間 | 2006~2010 |
| 研究担当者 |
荒井大介 山本義久 |
| 発行年度 | 2008 |
| 背景・ねらい | 我が国では海面小割網魚類養殖場からの排出物による周辺海域への環境負荷の問題が近年取りざたされ、環境保全の立場から養殖から出る廃水を処理可能な陸上での閉鎖循環飼育が注目されている。しかし、現状ではシステムのコストが高く普及に到っていないため、低コストで高性能なシステムの開発が求められている。屋島栽培漁業センターではこれまでに閉鎖循環式種苗生産の有効性についての成果を報告している。特に泡沫分離装置は水中の有機懸濁物質の除去に極めて効果的で生物ろ過装置の目詰まりを防除できることから、閉鎖循環飼育システム(図1)には重要である。本研究では飼育水中の有機懸濁物質の除去能力が高く、比較的安価な泡沫分離装置を開発すると共に装置の有効性を検証した。 |
| 成果の内容・特徴 | ・平成18~19年度にかけて開発した泡沫分離装置(図2)は、イジェクター方式のベンチュリー管とラインミキサーを用いた気液混合によりマイクロバブルを発生させる仕組みで装置本体の反応槽でマイクロバブルに吸着された水中の微細懸濁物は泡沫分離処理により除去される。 ・本装置は5μm程度の淡水クロレラを6時間で80~90%除去できることから微細な懸濁物の除去に高い能力を有することがわかった(図3)。 ・平成19年度に2回の比較試験を行った結果,泡沫分離装置の懸濁物除去機能により生物ろ過槽の閉塞の軽減とマダイ種苗生産での 10ポイント以上の生残率の向上等の有効性が示され(表1)、魚類の種苗生産に適した閉鎖循環システムには泡沫分離装置は必須であることが明らかとなった。 |
| 成果の活用面・留意点 | ・高性能で低価格になりうる構造の泡沫分離装置が開発できたことより、陸上の閉鎖循環飼育の産業的普及に繋がる。 ・本研究で開発された泡沫分離装置は水中の微細な懸濁物除去能力が高いことから、廃水処理などの多方面への利用も考えられる。 |
| 図表1 | 230135-1.pdf |
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