小麦後作大豆の散播浅耕栽培における雑草防除体系

タイトル 小麦後作大豆の散播浅耕栽培における雑草防除体系
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1992~1993
研究担当者 五十嵐宏明
佐藤雄幸
明沢誠二
鈴木光喜
発行年度 1992
要約 小麦後作大豆の散播浅耕栽培では麦稈すき込みと1回の耕起を前提とするため除草効果は低下しやすいが、播種後の土壌処理剤としてリニュロン水和剤15g/a+アラクロール乳剤30ml/aの現地混用では除草効果が高く、雑草化した小麦の防除を主体とする生育期処理剤フルアジホップブチル乳剤10ml/aの除草体系が有効である。
背景・ねらい 散播浅耕栽培は、水稲→普通播き大豆→大豆立毛間播き小麦→極晩播大豆の畑2年3作体系
における極晩播大豆部分の結合技術である。この技術は麦稈搬出を省略し、播種・施肥後
1回の簡易耕で済ませるため、、普通栽培より除草剤の効果は不安定である。ここでは
効果の確実な土壌処理剤の選定と、雑草化した小麦防除剤との体系化を図る。
成果の内容・特徴
  1. 散播浅耕栽培は、麦稈を全量すき込み、大豆の散播と基肥の全面散布後に5~6cmの浅耕を
    行うだけである(図1)。
  2. 土壌処理剤としてはリニュロン(ロロックス)水和剤15g/a+アラクロール(ラッソー)乳剤
    30ml/aを現地混用すると除草効果が高く、雑草化した小麦防除に
    フルアジホップブチル(ワンサイド)乳剤10ml/aを用いた除草体系がよい
    (表1)。
  3. 小麦後に発生の多いノボロギク、ノゲシ類等のキク科雑草にも効果高く
    (表2)、大豆に対する薬害と生育収量への影響は
    みられない(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 田畑輪換圃場を前提とし、小麦後作大豆の散播浅耕栽培の除草体系として活用できる。
  2. 土壌処理剤の散布は播種後5日以内、生育期処理剤の
    フルアジホップブチル(ワンサイド)乳剤は、雑草化した小麦の葉齢が6葉以内に散布し、
    重複散布は避ける。
  3. 麦稈すき込み量は60kg/a前後が目安である。
図表1 230374-1.gif
図表2 230374-2.gif
図表3 230374-3.gif
図表4 230374-4.gif
カテゴリ 病害虫 きく 小麦 雑草 除草 除草剤 水稲 施肥 大豆 土壌処理 播種 防除

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