タイトル |
無エルシン酸「キザキノナタネ」のコンバイン収穫適期 |
担当機関 |
青森県畑作園芸試験場 |
研究期間 |
1992~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
無エルシン酸「キザキノナタネ」のコンバイン収穫適期は熟莢割合が70~80%に達し、着色粒率95%で、莢の含水率が50%以下の時期であり、成熟期後約10日である。
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背景・ねらい |
なたねは耕地の高度利用の観点から重要な冬作物であり、植物油脂資源作物である。青森県なたねの栽培は高品質・多収を目指して、従来の「カミキタナタネ」、「トワダナタネ」、「青森1号」に代えて、1989年に多収で脂肪酸組成の良い「キザキノナタネ」を奨励品種に採用した。「キザキノナタネ」は「カミキタナタネ」に比べて、耐倒伏性であり、機械化適応性の高い品種であるが、コンバイン収穫適期の判定基準がないことからその策定が望まれていた。
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成果の内容・特徴 |
- 「キザキノナタネ」のコンバイン収穫適期は、熟莢割合、着色粒率、莢の含水率などから推定できる。
- 成熟期後約7~10日で熟莢割合は70~80%に達する(図1)。
- 成熟期後約10日で着色粒率は95%に達する(図2)。
- 成熟期後約10日で莢の含水率は50%以下に低下する(図3)。
- 以上のように熟莢割合70~80%、着色粒率95%及び莢の含水率50%に低下した時がコンバイン収穫適期であり、この時期は成熟期後約10日である。
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成果の活用面・留意点 |
- 適用地域は青森県全域とする。
- 「キザキノナタネ」のコンバイン収穫適期を明らかにしたことにより、高品質な子実が収穫できる。
- 成熟期は主茎の穂先から1/3の部位における莢中の種子が5~6粒黒色化した時期とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
機械化
なたね
品種
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