蚕核多角体病に対する木酢液の防除効果

タイトル 蚕核多角体病に対する木酢液の防除効果
担当機関 福島県蚕業試験場
研究期間 1991~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 木酢液による蚕核多角体病ウイルスの不活化効果、ならびに蚕核多角体病の発病抑制を認め、木酢液を蚕飼育中の核多角体病の防除剤として使用可能であると考えられる。
背景・ねらい 養蚕は桑園から運び込んだ桑を餌として用いる開放系でおこなわれているため、病原が容易に蚕の飼育環境に入り込んでくる。このため蚕室の飼育前消毒の他に、蚕座消毒が重要となる。しかしながらウイルス病に有効な消毒薬剤は少なく、その効果も十分なものとはいえないため、高いウイルス不活化効果を持つ薬剤が望まれている。そこで、農業分野において土壌消毒、飼料への添加、畜舎の消毒などに利用されている木酢液の蚕核多角体病防除剤としての使用可能性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 純正木酢液(農研テクノ製)による蟻蚕に対する蚕核多角体病ウイルスの不活化効果について試験を行った(表1)。純正木酢液を供試したすべての区において不活化指数値が正の値を示し、純正木酢液は核多角体病ウイルスに不活化効果を有することが認められた。
  2. 純正木酢液による4齢蚕に対する蚕核多角体病の発病抑制効果について試験を行った(表2)。純正木酢液を供試したすべての区において不活化指数値が正の値を示し、純正木酢液は、蚕核多角体病の発病をある程度抑制することが認められた。
  3. 純正木酢液と4種木酢液(農研テクノ製キトモクネオ、キクモク製キクノール、伊達森林組合製木酢液及び北部産業群馬製木酢液)による蟻蚕に対する蚕多角体病ウイルスの不活化効果について比較した。木酢液を供試したすべての区において不活化指数値は正の値を示し、供試した木酢液すべて核多角体病ウイルスに対する不活化効果を有していた。
  4. 5種木酢液(500倍液)を4齢起蚕、5齢起蚕、5齢3日に散布し飼育成績を検討したが、木酢液による蚕への悪影響は認められなかった。
成果の活用面・留意点 木酢液の散布量は、5齢1箱当り500倍液、2.5 lが適量であると考えられる。散布時期は、4齢起蚕、5齢起蚕の2回を原則とするが、さらに散布回数を増やしても蚕核多角体病の防除効果は期待できる。
図表1 230883-1.gif
図表2 230883-2.gif
カテゴリ 病害虫 カイコ きく 土壌消毒 防除 薬剤

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