タイトル |
直播栽培米の精米タンパク含有率と食味官能評価 |
担当機関 |
山形県立農業試験場 |
研究期間 |
1994~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
山形農試での直播栽培した品種「はえぬき」の食味特性を移植栽培と比較した結果、平方メートルもみ数29,000~32,000粒、出穂後45日間の平均気温21度C以上の範囲で、精米タンパク含有率が高く、食味官能評価が同等以上であった。
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背景・ねらい |
直播栽培における食味水準は、評価が定まっていない。 そこで、直播栽培と移植栽培した山形農試産の品種「はえぬき」について、 食味特性を比較検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 直播栽培米の食味特性
「はえぬき」の食味特性として、 平方メートルもみ数29,000~32,000の適正な範囲で栽培され、 出穂後45日間の平均気温21度C以上で登熟した直播栽培米は、 移植栽培より精米タンパク含有率が低く、食味官能評価が同等以上であった。
- 直播栽培米の精米タンパク低下、食味向上要因(移植栽培比較)
図1 出穂後45日間平均気温と精米タンパク含有率 図2 出穂後45日間平均気温と食味官能値 図3 もみ数と千粒重 図4 もみ数と精米タンパク含有率 図5 もみ数と食味官能値
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成果の活用面・留意点 |
- 出穂が遅延し、出穂後45日間の平均気温が21度C未満になると、
適正なもみ数水準にもかかわらず、 食味評価が低下するので出穂の促進に努めることが重要である。
- 食味分析米の条件は、1993~1997年までの山形農試の直播栽培試験と
移植栽培(作況、奨励品種調査)試験による品種「はえぬき」 の直播54サンプル、移植27サンプルについて、 透過型近赤外分析計で精米タンパク含有率を測定するとともに、 移植ササニシキを基準とした食味試験を行い、食味官能を評価したものである。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
近赤外分析
直播栽培
品種
良食味
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