代かき後の田面水中の窒素の動きから見た水質保全的管理技術

タイトル 代かき後の田面水中の窒素の動きから見た水質保全的管理技術
担当機関 福島県農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 移植時の落水による環境負荷を軽減させるためには、速効性窒素肥料の多施用を避け、落水時期を代かき後3日目以降とすることが必要である。また、稲わらや堆肥の施用及び緩効性肥料の利用も、田面水中のアンモニア態窒素の濃度を低下させる効果がある。
背景・ねらい 水田の水質浄化能は、環境保全に大きく寄与している。
しかし、移植時の落水は、田面水に溶出した肥料成分を河川に流出させ、
環境に負荷を与えることが懸念される。
そこで、ほ場試験とポット試験で田面水中の窒素の動きを調査し、
水質保全的な肥培管理法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 田面水中のアンモニア態窒素濃度は、窒素6kg/10a施用において、
    代かき後3日目に急激に減少した。したがって、
    落水時期を代かき3日目以降にすることで移植時の落水による環境負荷を軽減できる
    (図1)。
  2. 施肥窒素量と田面水中のアンモニア態窒素濃度の関係から、
    施肥窒素の増量は、アンモニア態窒素の大幅な増加をまねく可能性が示唆された
    (図1、図2)。
  3. ポット試験の結果から、塩基置換容量の小さい土壌では、
    田面水中へのアンモニア態窒素の溶出を多くするものと考えられた
    (図2)。
  4. 代かき後3日目の田面水に含まれる10aあたりの全窒素量は、
    窒素8kg区>窒素6kg区>窒素6kg+堆肥区>窒素6kg+稲わら区となり、
    稲わら及び堆肥の施用が環境への窒素の流出を抑制する手段として有効であった
    (図3)。
  5. 緩効性肥料の利用は、田面水に含まれるアンモニア態窒素の濃度を減少させ、
    水質保全に有効であった
    (図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 塩基置換容量の小さい土壌は、田面水中のアンモニア態窒素濃度を高めやすいので、
    分施体系の導入や緩効性肥料の利用等による施肥改善を必要とする。
  2. 代かき後の経過日数が長すぎると、
    藻類等の発生により田面水中の懸濁物質含量が増加することもあるので、
    田面の固化の程度も勘案して適当な時期に落水、移植をする。
図表1 231080-1.gif
図表2 231080-2.gif
図表3 231080-3.gif
図表4 231080-4.gif
カテゴリ 肥料 管理技術 水田 施肥 肥培管理

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